フリマアプリで商品を出品する際、最も悩むのが「いくらで売ればいいのか」という値段設定ではないでしょうか。高すぎると売れず、安すぎると損をしてしまう。
この記事では、フリマアプリでの適切な値段の付け方について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
目次
フリマアプリの値段設定で押さえるべき基本

フリマアプリでの値段設定には、いくつかの重要なポイントがあります。まずは基本となる考え方を理解しましょう。
市場相場を把握することが最優先
値段を付ける前に必ず行うべきなのが、市場相場のリサーチです。メルカリやラクマなどのフリマアプリで、自分が出品したい商品と同じものや似た商品を検索してみましょう。
検索する際のポイントは、「販売中」の商品だけでなく「売り切れ」の商品も確認することです。売り切れた商品の価格帯を見ることで、実際に買い手がついた価格がわかります。これが最も重要な相場情報となります。
また、商品の状態やブランド、付属品の有無なども価格に大きく影響するため、できるだけ条件が近い商品を参考にすることが大切です。
手数料と送料を計算に入れる

フリマアプリには販売手数料がかかります。メルカリでは販売価格の10%、ラクマでは6.6%など、プラットフォームによって異なります。
さらに送料も考慮しなければなりません。送料込みで出品する場合は、送料を差し引いた金額が実際の利益になります。たとえば、1,000円で販売して手数料が100円、送料が300円だとすると、手元に残るのは600円です。
この計算を事前に行わないと、思ったより利益が少なくてがっかりすることになります。値段を付ける際は必ず最終的な手取り額を確認しましょう。
商品カテゴリー別の値段の付け方

商品のカテゴリーによって、適切な値段の付け方は変わってきます。ここでは代表的なカテゴリーごとに解説します。
洋服・ファッションアイテムの場合
洋服やバッグ、靴などのファッションアイテムは、ブランドと状態が価格を大きく左右します。
ブランド品の場合 定価の30〜70%が目安となります。人気ブランドや希少なアイテムは高めに設定できますが、ファストファッションブランドは定価の20〜30%程度が相場です。
状態による調整 新品未使用であれば定価の70〜80%、美品なら50〜60%、使用感があれば30〜40%を目安にします。シミや傷がある場合はさらに価格を下げる必要があります。
家電・ガジェット類の場合
家電製品やスマートフォン、ゲーム機などは、型番や発売時期が重要です。
新しいモデルほど高値で売れますが、新製品が出るタイミングで旧モデルの価値は急落します。発売から1年以内なら定価の60〜70%、2〜3年経過していれば40〜50%程度が目安です。
動作確認をしっかり行い、付属品が全て揃っているかどうかも価格に影響します。箱や説明書、充電器などが全て揃っていれば、より高値で売ることができます。
本・CD・DVDの場合
エンターテイメント関連商品は、需要と供給のバランスで価格が決まります。
人気作や絶版になっている商品は高値がつきやすいですが、一般的な書籍やCDは定価の10〜30%程度が相場です。状態が良好で、初回限定版や特典付きの場合はプレミアがつくこともあります。
高く売るための値段設定テクニック

相場を把握したら、次は実際にどのように値段を設定するかです。ちょっとした工夫で売れやすさが変わります。
値下げ交渉を見越した価格設定
フリマアプリでは値下げ交渉が日常的に行われます。最初から希望価格ぴったりで出品すると、値下げ交渉された時に利益が減ってしまいます。
そのため、希望する売却価格より10〜20%程度高めに設定しておくのがおすすめです。たとえば、最終的に9,000円で売りたい場合は、10,000円で出品します。
ただし、あまりにも相場から離れた高額設定をすると、誰も興味を持ってくれません。相場の範囲内での調整が基本です。
端数価格の効果を活用する
心理学的に、980円は1,000円より安く感じられます。この「端数価格効果」をフリマアプリでも活用しましょう。
たとえば、3,000円ではなく2,980円、5,000円ではなく4,900円といった具合に、キリのいい数字より少し下げることで、お得感を演出できます。
季節やトレンドを考慮する
商品によっては、出品する時期によって売れやすさが大きく変わります。
冬物のコートは秋から冬にかけて、水着は春から夏にかけてが売れやすい時期です。シーズン前に出品すれば、より高値で売れる可能性が高まります。
また、話題のアイテムや流行りの商品は、トレンドのピーク時に出品することで高値がつきやすくなります。
売れない時の値段調整方法

出品してもなかなか売れない場合、値段設定に問題がある可能性があります。
段階的な値下げがポイント
いきなり大幅値下げをするのではなく、少しずつ値段を下げていくのが効果的です。100〜300円程度の値下げを1週間おきに行うと、その都度新着として表示されやすくなります。
フリマアプリでは、価格変更をすると商品が上位に表示される仕組みがあるため、小刻みな値下げは露出を増やす効果もあります。
再出品のタイミング
2〜3週間経っても売れない場合は、思い切って再出品を検討しましょう。一度出品を取り下げて、写真や説明文を見直してから、適正価格で再度出品します。
このとき、前回の出品価格より10〜15%程度下げることで、売れる確率が高まります。
まとめ:フリマアプリで適切な値段を付けるために
フリマアプリでの値段の付け方は、相場のリサーチと手数料の計算、そして心理的な価格戦略の組み合わせが重要です。
まずは同じ商品の売り切れ価格を確認して相場を把握し、手数料と送料を差し引いた最終的な利益を計算します。その上で、値下げ交渉の余地を残しつつ、季節やトレンドも考慮した価格設定を行いましょう。
売れない場合は焦らず、段階的な値下げや再出品で対応します。最初は試行錯誤が必要ですが、何度か経験を積むうちに、適切な値段感覚が身についてきます。
フリマアプリでの販売は、適切な値段設定ができれば誰でも成功できます。この記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ納得のいく価格で商品を売ってみてください。
