「普通郵便で送れば送料が安くなるから」とポストに投函した直後、なんとなく嫌な予感がした——そんな経験、ありませんか?

実は私自身、フリマ歴が長くなる中で普通郵便にはずっと複雑な気持ちを抱えてきました。安いのは分かる。でも、送った瞬間から「届いてくれ」と祈り続けるあの感覚は、正直しんどいんですよね。

この記事では「やめたほうがいい」と言われる理由を正直に解説しながら、2024年10月の郵便料金大幅値上げ後に変わったコスト面のリアル、そして「それでも使わざるを得ない場面」での賢い自衛策までをまとめました。結論を先に言うと、ほとんどのケースでやめたほうがいいです。ただ、理由を知った上で判断してほしいので、最後まで読んでみてください。

この記事でわかること
  • 普通郵便が「やめたほうがいい」と言われる具体的な理由(5つ)
  • 2024年10月の料金改定後、コスト面でも優位性が薄れた事実
  • それでも使いたい場合の自衛マニュアルと判断基準
  • 代替配送方法の実践的な選び方

普通郵便をやめたほうがいい5つの理由

① 追跡できない=トラブル時に詰む

これが一番大きな問題なんですね。普通郵便には追跡番号がありません。

つまり、発送後に「今どこにある?」を確認する手段がゼロ。購入者から「届いていません」と連絡が来ても、出品者側は「発送しました」と言うことしかできず、証拠がまったくないわけです。

メルカリ事務局も、追跡記録がない場合は「調査できません」と返すことが多く、最終的には出品者と購入者の二者間で話し合いをして——というか、泥沼になって——解決することになります。実際に3,000円のアクセサリーを普通郵便で送って「届いていない」と言われ、証拠もないまま全額返金した出品者の話をフリマコミュニティで何度も見てきました。「なんで私が全額負担するの」という怒りはもっともですが、証明できない以上どうにもならないんです。

② 補償ゼロ=紛失したら全損

普通郵便が紛失した場合、日本郵便からの補償は一切ありません。これはWikipediaの普通郵便の項目にも明記されている事実です。

紛失率については諸説ありますが、実際にメルカリを長年使っているユーザーの体験談を見ると「500〜1,000件に1件程度」という声もあります。確率だけ見れば低く聞こえるかもしれません。でもその「1件」が自分の取引だったとき、しかも3,000円の商品だったとき——その損失は送料節約の何十倍にもなりますよね。

③ 住所バレと個人情報リスク

普通郵便では封筒に自分と相手の住所・氏名を直接書く必要があります。一方、らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便なら匿名配送が標準装備。お互いの個人情報を一切明かさずに取引が完了します。

「まあ普通の人ばかりでしょ」と思いたいところですが、実際には住所を知られた後でストーカーまがいの行為をされたという報告や、住所・氏名を名簿業者に売る悪質なユーザーの存在も報告されています。女性の出品者にとっては特にリスクが大きい問題なんですよね。

④ 詐欺の温床になりやすい

普通郵便には追跡がないため、悪意ある出品者が**「発送通知だけ押して実際には送らない」詐欺**が成立してしまいます。

メルカリには「発送通知を押してから9日後の13時に自動取引完了」というシステムがあります。購入者がその間に「商品が届いていない」とメルカリ事務局に申し立てなければ、出品者は商品を送っていないのに売上が入金される——というからくりです。

逆のパターンもあって、購入者が「届いていない」と嘘をついて返金を要求する受け取り詐欺も。追跡がない以上、どちらが嘘をついているかを証明する方法がないわけです。

⑤ 配達日数が読めない=低評価につながる

普通郵便は土日・祝日の配達が原則休止です。月曜発送なら問題ないですが、金曜発送だと週明け火曜までの配達となり、通常でも4〜5日かかることも。

さらに年末年始・お盆・災害時は遅延がさらに伸びます。購入者から「なかなか届かない」とメッセージが来て焦った経験、私にもあります。あれは本当に心臓に悪い。追跡もできないので「多分大丈夫…」と祈るしかなくて、その間ずっとソワソワしていたのを覚えています。


2024年値上げ後、コスト優位性も崩れてきた

「それでも送料が安いから普通郵便を使う」という方に知ってほしいのが、2024年10月1日の郵便料金大幅改定です。なんと約30年ぶりの大改定で、値上げ幅は最大34.9%。

具体的にどう変わったかというと:

発送方法改定前改定後
定形郵便(25g以内)84円110円
定形郵便(50g以内)94円110円(統合)
定形外郵便・規格内(50g以内)120円140円
定形外郵便・規格内(150g以内)210円270円

この270円というのが、実はポイントなんですよね。以前は150g以内の定形外郵便が210円で、ゆうパケット(230円)より安く送れていました。しかし値上げ後は270円となり、追跡・補償・匿名配送すべてが付いたゆうパケット(230円)より40円も高いという逆転現象が起きています。

「送料を節約しようと思って普通郵便を選んだのに、実はメルカリ便のほうが安かった」というケースが、2024年10月以降は確実に増えています。送る前に必ず料金を比較することが大切ですよ。


代替配送はこれを選べばOK【用途別早見表】

商品の特徴おすすめ配送方法送料の目安
薄い・軽い(3cm以内)ネコポス(らくらくメルカリ便)210円
少し厚め(3cm以内・A4程度)ゆうパケット(ゆうゆうメルカリ便)230円
ポスト投函が楽な小物ゆうパケットポストmini160円〜
普通サイズの箱宅急便コンパクト(らくらくメルカリ便)450円
大きめの荷物らくらくメルカリ便(宅急便)60サイズ750円

※2024年10月改定後の料金。変動する場合があるのでメルカリ公式サイトで最新情報を確認してください。

ネコポス(210円)とゆうパケット(230円)はどちらも追跡・補償・匿名配送付きです。普通郵便の定形外(140円〜270円)と比べて、少し高いように見えても、トラブル時の精神的ダメージと時間コストを考えればはるかにお得といえるでしょう。


それでも普通郵便を使っていい場面はあるか

「絶対ダメ」とは言いません。以下の条件をすべて満たすなら、普通郵便はまだ選択肢になりえます。

使っても比較的リスクが低い条件:

  • 商品価格が300円以下の低額品
  • 購入者が普通郵便であることに事前に同意している
  • 梱包・発送時に証拠写真を撮っている
  • 信頼できる相手(評価が多い)であることが確認できる

ただ、正直なところ、上記の条件を整えても「万が一」のリスクはゼロにはなりません。300円の商品でも、トラブル対応に費やす時間と精神的消耗を考えると——「ネコポスで210円払えばよかった」となることが多いんですよね。


普通郵便を使う場合の自衛マニュアル5選

それでも普通郵便を使う場合は、これだけは守ってください。

① 発送前に必ず写真を撮る

商品を梱包した状態で、宛名・差出人・重さが分かる写真を撮影しておきましょう。これが郵便局への不着申告時に役立ちます。スマホで1枚撮るだけでいいんです。「証拠を残す癖」をつけておくと、いざというときに動けます。

② 郵便窓口から発送する

ポスト投函より、郵便局の窓口で出したほうが安心です。窓口では受理票(レシート)をもらえますし、局員さんの目の前で引き渡すことになるので「投函したのに届かない」というトラブルが起きた場合の証明になります。

③ 商品ページに「普通郵便」と明記する

出品時の説明欄に「普通郵便での発送です。追跡・補償がないことをご了承の上、ご購入ください」と書いておきましょう。合意があれば、後のトラブルで交渉材料になります。100%揉め事を防げるわけではないですが、「言った言わない」は少なくとも減らせます。

④ 自動取引完了に注意(購入者側の場合)

購入者の方は要注意です。普通郵便の場合、発送通知から9日後の13時に自動で取引完了します。商品が届いていない場合は、その前に必ずメルカリ事務局へ「自動完了を止めてほしい」と申し出てください。これを知らないと、商品が届かないまま取引が完了してしまい、取り返しのつかない状態になります。

⑤ 紛失時の問い合わせ先を把握しておく

万が一、発送後5日以上経っても届かない場合は、出品者が日本郵便の「郵便物等の調査」サービスに問い合わせます。追跡番号はなくても、発送日・差出人・宛先情報をもとに調査してもらえます。解決には時間がかかりますが、意外と見つかることもあります。実際にある方は調査依頼をした結果、発送から12日後に届いたというケースもありました。


出品者・購入者それぞれが知っておくべきこと

出品者の方へ

「送料を節約したい」という気持ちは分かります。でも、信頼を失うコストは目に見えません。低評価が1件ついたとき、次の購入者が敬遠するかもしれない機会損失はどれくらいでしょうか?継続的に出品するなら、発送方法は「コスト」ではなく「信頼への投資」と考えてみてください。

購入者の方へ

出品ページに「普通郵便」と書かれていたら、購入前に一度立ち止まりましょう。特に高価な商品や希少品の場合は、コメントで「らくらくメルカリ便に変更してもらえますか?」と交渉してみるのもアリです。差額は多くても数十円〜数百円。その差額が安心を買うと思えば、高くないはずです。


まとめ:普通郵便、やめたほうがいい理由と判断基準

改めて整理しましょう。

やめたほうがいい理由(5つ):

  1. 追跡できない → トラブル時に証明できない
  2. 補償なし → 紛失は全損
  3. 住所バレ → 個人情報リスク
  4. 詐欺の温床 → 悪用されやすいシステム
  5. 配達日数が読めない → 低評価リスク

2024年10月以降のコスト面での変化:

  • 定形外150g以内:210円 → 270円(値上げ)
  • ゆうパケット(追跡・補償・匿名付き)は230円のまま変わらず
  • 追跡なしで270円 vs 追跡ありで230円 → 普通郵便のコスト優位が逆転

「安いから」という理由で選んでいた普通郵便が、今や安くもなくなってきているわけです。トラブルリスクを背負いながら、金銭的なメリットも薄れている。そう考えると、「やめたほうがいい」という結論に自然と辿り着くでしょう。

一度トラブルに巻き込まれた後、「もう普通郵便は使わない」と決めた人は多い。でも、できれば痛い思いをする前に判断してほしいと思います。

ネコポス210円、ゆうパケット230円——その少しの差額が、長い目で見ると最大のコスト節約になりますよ。


最終更新:2026年4月 本記事の料金情報は2024年10月改定時点の情報を基にしています。最新の料金はメルカリ公式サイトおよび日本郵便公式サイトでご確認ください。