ウォシュレットと温水洗浄便座の違いとは?メーカー別の正式名称と選び方のコツ
「トイレのおしり洗浄機能が付いた便座が欲しいんだけど、ウォシュレットと温水洗浄便座って何が違うの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、この2つの名前には明確な違いがあるんです。知らずに購入すると、思っていたメーカーと違う商品が届いたり、広告の表記に騙されたりする可能性もあります。
この記事では、ウォシュレットと温水洗浄便座の違いから、メーカーごとの呼び方、そして購入時に失敗しないためのポイントまで、分かりやすく解説していきますね。
目次
ウォシュレットと温水洗浄便座は同じもの?基本の違いを知ろう
温水洗浄便座が正式名称、ウォシュレットは商品名
結論から言うと、「温水洗浄便座」が正式な一般名称で、「ウォシュレット」はTOTOの商品名なんです。
つまり、おしり洗浄機能が付いた便座すべてを指す言葉が「温水洗浄便座」で、そのうちTOTO製のものだけが「ウォシュレット」と呼ばれるわけですね。
これは例えるなら、「バンドエイド」と「絆創膏」の関係に似ています。バンドエイドはジョンソン・エンド・ジョンソンの商品名ですが、多くの人が絆創膏全般を「バンドエイド」と呼んでいますよね。ウォシュレットもまさにこのパターンです。
ポイント:
- 温水洗浄便座 = すべてのメーカーの洗浄便座を指す一般名称
- ウォシュレット = TOTO製の温水洗浄便座の商品名(商標登録されている)
なぜ「ウォシュレット」が代名詞になったのか
「じゃあ、なんでウォシュレットって呼び方がこんなに広まったの?」と思いますよね。
実は、TOTOが1980年に「ウォシュレット」を発売した際、革新的なテレビCMを展開したことが大きな理由なんです。当時としては画期的だったおしり洗浄機能を、覚えやすいネーミングとインパクトのあるCMで訴求したことで、爆発的に普及しました。
特に「おしりだって洗ってほしい」というキャッチコピーは、当時かなり斬新でしたよね。この積極的なマーケティング戦略が功を奏して、温水洗浄便座そのものを「ウォシュレット」と呼ぶ文化が定着したわけです。
TOTOは国内トップシェアを誇るメーカーで、2025年現在も温水洗浄便座市場の約60%以上を占めているとされています。この圧倒的なシェアも、ウォシュレットという呼び方が広まった理由の一つですね。
メーカーごとに違う温水洗浄便座の呼び方一覧

「温水洗浄便座」という一般名称があるにもかかわらず、各メーカーは独自の商品名で販売しています。ここでは主要メーカーの呼び方と特徴を見ていきましょう。
TOTO「ウォシュレット」の特徴
商品名: ウォシュレット(Washlet) 主力シリーズ: アプリコット、Sシリーズ、SBシリーズ
TOTOのウォシュレットは、何といっても「きれい除菌水」と「プレミスト」機能が魅力です。
きれい除菌水は、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作る除菌成分で、ノズルや便器を自動で洗浄してくれます。プレミストは使用前に便器内部に水を吹きかけて汚れを付きにくくする機能で、日々のお手入れがグッと楽になるんですよ。
価格帯は貯湯式で約25,000円〜、瞬間式で約33,000円〜と、幅広いラインナップが揃っています。
LIXIL(旧INAX)「シャワートイレ」の特徴
商品名: シャワートイレ(Shower Toilet) 主力シリーズ: New Passo、KAシリーズ、KBシリーズ
LIXILのシャワートイレは、「ターボ洗浄」や「おしりワイド洗浄」など、洗浄力にこだわった機能が特徴です。
特にターボ洗浄は、渦巻き状の水流でしっかり洗えるため、「洗浄力を重視したい」という方に人気があります。また、パワーストリーム洗浄という強力な水流モードも搭載されているモデルもあり、スッキリ感を求める方には最適でしょう。
価格は貯湯式で約20,000円〜と、TOTOよりもやや手頃な設定になっています。
パナソニック「ビューティ・トワレ」の特徴
商品名: ビューティ・トワレ(Beauty Toilet) 主力シリーズ: MSシリーズ、RRTKシリーズ
パナソニックのビューティ・トワレは、省エネ性能の高さが最大の魅力です。
「かしこく節電 スマート暖房便座」機能により、使わない時間を学習して自動で節電してくれるんですね。また、ほぼすべてのモデルにステンレスノズルを採用しており、衛生面でも優れています。
さらに、独自開発の「ナノイーX」を搭載したモデルもあり、菌や臭いを抑制する効果が期待できます。電気代を抑えたい方には特におすすめですよ。
東芝「クリーンウォッシュ」の特徴
商品名: 温水洗浄便座(シリーズ名:クリーンウォッシュ) 主力シリーズ: クリーンウォッシュシリーズ
東芝は独自の呼び名を前面に出していませんが、「クリーンウォッシュ」シリーズとして展開しています。
特徴は「エアインすっきり水流」で、空気を含ませた水流により、しっかりした洗浄力とやさしい洗い心地を両立している点です。また、着座すると自動で脱臭運転を開始する「オート脱臭」機能も便利ですね。
価格帯は比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。
ウォシュレットが代名詞化した理由と歴史
1980年のTOTOの革新的なCM戦略
TOTOがウォシュレットを発売したのは1980年のことです。それまでも温水洗浄便座自体は存在していたんですが、広く普及するには至っていませんでした。
なぜなら、「おしりを洗う」という行為を公の場で語ることに抵抗があったからなんですね。
そこでTOTOは、思い切って「おしりだって洗ってほしい」というキャッチコピーを使った大胆なテレビCMを展開しました。このCMは当時かなり話題になり、温水洗浄便座への心理的ハードルを大きく下げることに成功したんです。
さらに、「ウォシュレット」という覚えやすく響きの良いネーミングも秀逸でした。「Wash(洗う)」と「Toilet(トイレ)」を組み合わせた造語で、一度聞いたら忘れにくいですよね。
商標登録とブランド戦略の成功事例
TOTOは「ウォシュレット」を商標登録し、独自ブランドとして確立することで、他社との差別化に成功しました。
商標登録というのは、その名称を特定の商品やサービスに独占的に使用できる権利のことです。つまり、他のメーカーは「ウォシュレット」という名前を使えないわけですね。
このブランド戦略により、TOTOは温水洗浄便座市場で圧倒的な地位を築きました。現在でも多くの人が温水洗浄便座全般を「ウォシュレット」と呼ぶのは、この戦略が大成功した証拠だと言えるでしょう。
一方、LIXILも同様に「シャワートイレ」を商標登録し、TOTOに対抗する形で積極的なCM展開を行いました。1980年代半ばには両社のCM合戦が繰り広げられ、これが温水洗浄便座の急速な普及につながったんです。
名前の違いを知らないと損する理由
購入時に起きやすいトラブル事例
「名前が違うだけでしょ?別に困らないよ」と思うかもしれませんが、実は購入時にトラブルになるケースがあるんです。
トラブル例:
ケース1:広告の表記と実際の商品が違う チラシやウェブ広告で「ウォシュレット付きトイレセット ○○円!」と書かれていたので問い合わせたら、実際にはTOTO製ではなくLIXIL製のシャワートイレだった。
ケース2:メーカー指定のつもりが違うものが届く 「ウォシュレットをください」と依頼したつもりが、業者が「温水洗浄便座全般」と解釈して、パナソニック製のビューティ・トワレを設置された。
ケース3:リフォーム見積もりでの誤解 「ウォシュレット交換工事」と記載されていたため、TOTO製だと思っていたら、見積書の詳細を見ると他社製だった。後から変更しようとしたら追加費用が発生した。
これらのトラブルは、「ウォシュレット=温水洗浄便座全般」という誤解から生まれているんですね。
広告表記の落とし穴に注意
実は、広告やチラシで「ウォシュレット」と表記しているのに、実際にはTOTO製以外の温水洗浄便座をセット商品として販売しているケースがあります。
これは厳密には景品表示法違反の可能性がある表示なんです。
なぜなら、「ウォシュレット」はTOTOの登録商標なので、TOTO製以外の商品に対してこの名称を使うことは不適切だからです。
優良な業者であれば、TOTO製以外の便座をセットにする場合は「温水洗浄便座」や「洗浄便座」という表記を使います。もし「ウォシュレット」と書かれていながら、TOTO製以外の商品だった場合は、その業者の信頼性を疑った方が良いかもしれません。
- 広告に「ウォシュレット」と書かれている場合、メーカー名を確認する
- 見積書や契約書に具体的な型番とメーカー名が記載されているか確認する
- 不明な点があれば、「TOTO製のウォシュレットですか?」と明確に質問する
メーカー選びで失敗しない3つのポイント
「じゃあ、実際にどうやって選べばいいの?」という疑問に答えていきましょう。
機能と価格のバランスを見極める

温水洗浄便座の価格は、貯湯式か瞬間式か、どんな機能が付いているかによって大きく変わります。
イメージ図を用いて、分かりやすく解説します。
貯湯式と瞬間式の違い:
| 項目 | 貯湯式 | 瞬間式 |
|---|---|---|
| 価格 | 安い(2〜3万円台〜) | 高い(3〜4万円台〜) |
| 電気代 | 高め(年間約3,000〜5,000円) | 安い(年間約2,000〜3,000円) |
| お湯切れ | あり | なし |
| 本体サイズ | やや大きい | スリム |
初期費用を抑えたいなら貯湯式、ランニングコストを抑えたいなら瞬間式がおすすめです。
また、機能面では以下のような選択肢があります:
- 自動洗浄機能:便座から立ち上がると自動で流れる
- 脱臭機能:使用中の臭いを自動で消臭
- 乾燥機能:温風でおしりを乾かす
- ノズル洗浄:使用前後にノズルを自動洗浄
「全部の機能が欲しい!」と思うかもしれませんが、機能が増えるほど価格も上がります。自分の生活スタイルに本当に必要な機能だけを選ぶことが、賢い選択のコツですよ。
自宅のトイレに適合するか確認する
温水洗浄便座を購入する前に、必ず自宅のトイレに設置できるかどうかを確認しましょう。
確認すべき項目:
- 便器のサイズ(エロンゲートかレギュラーか) 日本の便器は主に2種類あります。エロンゲート(大型サイズ)とレギュラー(標準サイズ)です。間違ったサイズを買うと設置できません。
- コンセントの有無 温水洗浄便座は電源が必要です。トイレ内にコンセントがない場合、電気工事が別途必要になります。
- 給水管の長さ 止水栓からタンクへの給水管が12cm以下の場合、付属の分岐金具では接続できないことがあります。
- 操作パネルの設置場所 壁リモコンタイプを選ぶ場合、壁に穴を開ける必要があります。賃貸住宅では袖リモコンタイプの方が安心です。
「自分で判断するのは難しい…」という方は、メーカーの公式サイトに適合確認ツールがあるので、そちらを利用すると良いですよ。
保証とアフターサービスを比較する
温水洗浄便座は毎日使うものなので、故障時のサポート体制も重要なポイントです。
メーカー別の保証期間(一般的な例):
- TOTO:1年間(有償延長保証あり)
- LIXIL:1年間(有償延長保証あり)
- パナソニック:1年間(有償延長保証あり)
- 東芝:1年間
基本的にはどのメーカーも1年間の保証が付いていますが、有償で延長保証に加入できるメーカーもあります。長く使いたいなら、延長保証を検討しても良いでしょう。
また、修理対応の早さやサービス拠点の多さも比較ポイントです。大手メーカーほど全国にサービス拠点があるため、万が一のトラブル時も安心ですね。
よくある質問(FAQ)
ウォシュレットと温水洗浄便座は何が違うの?
ウォシュレットはTOTOが商標登録している商品名で、温水洗浄便座はすべてのメーカーの洗浄便座を指す一般名称です。つまり、ウォシュレットは温水洗浄便座の一種ということになります。
これは「ティッシュ」と「クリネックス」の関係に似ています。クリネックスは日本製紙クレシアの商品名ですが、多くの人がティッシュ全般をクリネックスと呼びますよね。ウォシュレットもこれと同じパターンです。
メーカーが違っても機能は同じ?
基本的な洗浄機能はどのメーカーも備えていますが、細かい機能や洗浄方式には違いがあります。
例えば、TOTOの「きれい除菌水」、LIXILの「ターボ洗浄」、パナソニックの「ナノイーX」など、各メーカー独自の技術があるんです。また、水の当たり方や強さもメーカーによって異なるため、可能であれば実際に試してから選ぶのがおすすめですよ。
家電量販店やショールームでは試用できるモデルを展示していることが多いので、足を運んでみると良いでしょう。
他社製のトイレにTOTOのウォシュレットは付けられる?
基本的には可能ですが、注意点があります。
温水洗浄便座は、さまざまなメーカーの便器に取り付けられるように設計されています。ただし、メーカーは基本的に自社製品同士の組み合わせを前提にしているため、便器と温水洗浄便座は同じメーカーで揃えた方が安心です。
異なるメーカーを組み合わせる場合、以下のような問題が起こる可能性があります:
- 取り付け金具が合わない
- 便器のサイズと便座のサイズが微妙に合わず、隙間ができる
- 保証対象外になる
もし異なるメーカーの組み合わせを検討している場合は、事前に施工業者やメーカーに適合性を確認しましょう。
まとめ:名前の違いを理解して賢く選ぼう
ここまで、ウォシュレットと温水洗浄便座の違いについて詳しく見てきました。
この記事のポイントをおさらいすると:
- 温水洗浄便座が正式名称、ウォシュレットはTOTOの商品名
- メーカーごとに独自の商品名がある
- 混同すると購入時にトラブルになる可能性がある
- 各メーカーの特徴を理解する
- TOTO:きれい除菌水とプレミストが特徴
- LIXIL:洗浄力重視のターボ洗浄
- パナソニック:省エネ性能が高い
- 東芝:コストパフォーマンスに優れる
- 購入時は広告表記に注意
- 「ウォシュレット」と書かれていても、実際はTOTO製でないことがある
- 見積書で必ずメーカー名と型番を確認する
- 自分に合った選び方をする
- 機能と価格のバランスを考える
- 自宅のトイレに適合するか確認する
- 保証とアフターサービスも比較する
温水洗浄便座は一度設置すると10年以上使うものです。名前の違いをしっかり理解した上で、自分に合ったメーカーと機能を選びましょう。
「どれを選んだらいいか分からない…」という方は、まずはショールームで実際に試してみるのがおすすめですよ。座り心地や水の当たり方は、実際に体験してみないと分からないものです。
賢く選んで、快適なトイレライフを送ってくださいね!
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