「プチプラ」という言葉、SNSや雑誌でよく見かけますよね。
でも、実際にどういう意味なのか、何の略なのか、きちんと理解していますか?今回は、プチプラの意味や由来、使い方から人気ブランドまで、詳しく解説していきます。

プチプラは何の略?

プチプラは「プチプライス」の略称です。
「プチ」はフランス語の「petit(プティ)」で「小さい」という意味、「プライス」は英語の「price」で「価格」を意味します。
つまり、「小さな価格」=「低価格」「安い」という意味になります。

この言葉は和製英語(正確には和製外来語)で、日本独自の造語なんです。
海外では通じない表現なので、海外旅行の際は注意してくださいね。

プチプラの本当の意味とは

プチプラは単に「安い」という意味だけではありません。
安いのに品質が良い、デザインが素敵、機能性が高いなど、価格以上の価値がある商品を指す言葉として使われています。

例えば、同じ500円のアクセサリーでも、見た目が安っぽければプチプラとは呼びません。しかし、2,000〜3,000円に見えるような高品質でおしゃれなデザインであれば、それは立派な「プチプラアイテム」と言えるのです。

つまり、プチプラには「コストパフォーマンスの良さ」という意味合いが含まれているんですね。

プチプラはいくらまで?価格帯の目安

「プチプラっていくらくらいのことを言うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、プチプラに明確な価格の定義はありません
人によって、また商品のカテゴリーによって感覚が異なります。

一般的な目安としては、以下のような価格帯が「プチプラ」と認識されることが多いです。

カテゴリープチプラの価格帯
コスメ500円〜2,000円程度
ファッション(トップス)1,000円〜5,000円程度
ファッション(ボトムス)2,000円〜5,000円程度
アクセサリー・雑貨500円〜3,000円程度

ただし、普段から高級ブランドを愛用している人にとっては1万円以下もプチプラと感じられるかもしれませんし、逆により低価格でないとプチプラと思わない人もいます。
大切なのは「自分にとって手頃で、かつ価格以上の価値を感じられるか」という点です。

プチプラの類義語と対義語

類義語:プリプラ

プチプラと似た言葉に**「プリプラ」**があります。これは「プリティプライス(pretty price)」の略で、「安くてかわいい価格」という意味。
プチプラとほぼ同じ意味で使われていますが、プチプラの方が一般的に浸透しています。

対義語:デパコス、ハイブラ

プチプラの対義語としてよく使われるのが以下の言葉です。

デパコス:デパートコスメ(デパートメントコスメ)の略。
百貨店で販売されている高級コスメのこと。決して悪い意味ではなく、品質や価格帯が異なるだけで、それぞれに良さがあります。

ハイブラ:ハイブランドの略。高級ファッションブランドを指します。
こちらもネガティブな意味はなく、単に価格帯やターゲット層が異なるだけです。

プチプラが使われるシーン

プチプラという言葉は、主に以下のようなカテゴリーで使われます。

よく使われる組み合わせ

用語意味
プチプラコスメ安くて高品質な化粧品。ドラッグストアなどで購入できる
プチプラファッション安くておしゃれなファッションアイテム
プチプラコーデプチプラアイテムを使ったハイセンスなコーディネート
プチプラブランドプチプラアイテムを扱うブランド
プチプラ雑貨安くてかわいい、質の良い雑貨

反対に、家電製品や食品、車などには「プチプラ」という表現はあまり使われません。主にファッションや美容関連のアイテムに対して使われる言葉なんです。

プチプラが人気の理由

なぜ今、プチプラがこんなにも人気なのでしょうか?その理由を探ってみましょう。

1. 経済的な負担が少ない

何と言っても最大の魅力は価格の安さです。気軽に複数のアイテムを試せるので、新しいメイクやファッションに挑戦しやすいんですね。学生さんや若い世代はもちろん、節約志向の方にも支持されています。

2. トレンドを気軽に取り入れられる

ファッションやメイクのトレンドは移り変わりが早いもの。プチプラなら、今季だけのトレンドアイテムも気軽に購入できます。「来年は着ないかもしれないけど、今年はこの色が流行ってるから試してみたい」という時に最適です。

3. 品質が向上している

以前は「安かろう悪かろう」というイメージもありましたが、近年のプチプラアイテムは品質が大きく向上しています。素材や縫製、発色など、デパコスや高級ブランドに引けを取らない商品も多数登場しているんです。

4. SNSで情報が拡散されやすい

InstagramやX(旧Twitter)などのSNSで、プチプラアイテムの情報が瞬時に拡散されます。「このアイテムが優秀!」という口コミが広がることで、さらに人気が高まる好循環が生まれています。

人気のプチプラブランド【カテゴリー別】

ここからは、特に人気の高いプチプラブランドをカテゴリー別にご紹介します。

コスメ編

ブランド名特徴価格帯
CANMAKE(キャンメーク)プチプラコスメの代表格。高発色で機能性も抜群500円〜1,000円
CEZANNE(セザンヌ)シンプルなパッケージで大人気。コスパ最強400円〜1,000円
KATE(ケイト)クールでかっこいいメイクが得意。持続力◎800円〜1,500円
ちふれ無添加・低刺激処方。肌に優しいのが魅力400円〜1,200円

ファッション編

ブランド名特徴ターゲット層
GU(ジーユー)トレンド性が高く若者に大人気10代〜30代
ユニクロシンプルで質が良い。幅広い世代に対応全世代
しまむら豊富な品揃えとコスパの良さが魅力20代〜50代
ZARAスペイン発。洗練されたデザイン20代〜40代
神戸レタスきれいめカジュアルで高見え20代〜30代

雑貨・生活用品編

100円ショップのダイソー、セリア、キャンドゥや、300円均一の3COINS(スリーコインズ)、そしてニトリ、無印良品なども、プチプラ雑貨として高い人気を誇っています。

プチプラアイテムを上手に取り入れるコツ

プチプラを賢く活用するためのポイントをご紹介します。

全身プチプラではなく「ミックスコーデ」を意識

すべてをプチプラで揃えるのではなく、高級ブランドとプチプラを組み合わせるのがおすすめ。例えば、バッグや靴などの小物は少し良いものを選び、トップスやボトムスはプチプラにするなど、メリハリをつけると高見えします。

素材感をチェック

プチプラでも、素材がしっかりしているものを選ぶと安っぽく見えません。コットンやリネン、とろみ素材など、質感の良い生地を選びましょう。

ベーシックアイテムはプチプラで

白いTシャツやデニム、シンプルなニットなどのベーシックアイテムはプチプラで十分。逆に、一点物のアウターやバッグなど、長く使うものは多少高くても質の良いものを選ぶとバランスが取れます。

口コミをチェック

購入前にSNSやレビューサイトで口コミを確認するのがおすすめ。実際に使った人の感想は参考になりますし、失敗を防げます。

プチプラの歴史と流行

プチプラという言葉は、2010年代前半からSNSを中心に使われ始めました。当初は「プチプラコスメ」という使い方が多く、美容系インフルエンサーや雑誌で取り上げられることで一気に広まりました。

2010年代半ば以降は、ファッション分野でも定着。現在では日常会話でも普通に使われるほど、広く浸透した言葉となっています。

特にコロナ禍以降は、節約志向の高まりもあり、プチプラの需要はさらに増加。一方で、品質や機能性への要求も高まり、各ブランドが競って「高品質なプチプラ」を提供するようになりました。

まとめ:プチプラで賢くおしゃれを楽しもう

プチプラは「プチプライス」の略で、単に安いだけでなく、価格以上の価値がある商品を指す言葉です。コスメやファッション、雑貨など、幅広いカテゴリーで使われており、2010年代から若い世代を中心に広く浸透しました。

明確な価格の定義はありませんが、一般的には数百円から数千円程度のアイテムを指すことが多く、自分にとって「お手頃で価値がある」と感じられることが重要です。

近年のプチプラアイテムは品質が大きく向上しており、高級ブランドに引けを取らない商品も多数登場しています。上手に活用すれば、お金をかけずにおしゃれを楽しむことができます。

ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりのプチプラアイテムを見つけて、毎日のファッションやメイクをもっと楽しんでくださいね!


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