お風呂の正しい入り方と洗う順番!健康&美肌におすすめのルーティン
毎日何気なく入っているお風呂ですが、「シャンプーと体、どっちを先に洗う?」「お湯の温度は何度がベスト?」「湯船に浸かる時間はどれくらい?」など、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
実は、入浴の順番や方法を少し工夫するだけで、血行促進・美肌効果・リラックス効果が格段にアップします。
さらに、正しい入浴法は疲労回復を促進し、睡眠の質を高め、免疫力の向上にもつながることが分かっています。
この記事では、誰でも今日から実践できる正しい入浴方法を、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。
お風呂の時間を最大限に活用して、健康で美しい体を手に入れましょう。
目次
入浴前の準備が大切!3つのポイント

入浴の効果を最大限に引き出すには、お風呂に入る前の準備が非常に重要です。
準備を怠ると、せっかくの入浴効果が半減してしまうだけでなく、体調不良を引き起こすリスクもあります。
1. 水分補給を忘れずに
入浴前にコップ一杯(約200ml)の水を飲みましょう。入浴中は思っている以上に汗をかくため、体内の水分が失われていきます。
特に15分以上の入浴では、500ml以上の水分が失われることもあります。
脱水症状を防ぐためには、事前の水分補給が不可欠です。
入浴前に水分を摂取することで、血液の循環がスムーズになり、老廃物の排出も促進されます。
2. 食後すぐの入浴は避ける
食事直後の入浴は消化不良の原因になります。
食後は消化器官に血液が集中していますが、入浴すると体表面や筋肉に血液が分散してしまい、消化活動が妨げられてしまうのです。
理想的には、食後30分〜1時間は間隔を空けてから入浴しましょう。
これにより、消化活動と入浴による血行促進効果の両方を十分に得ることができます。
逆に空腹時の入浴も注意が必要です。血糖値が低い状態で入浴すると、立ちくらみやめまいを起こす可能性があります。
空腹を感じる場合は、バナナやヨーグルトなど軽いものを口にしてから入浴することをおすすめします。
3. 浴室の温度調整
寒い季節は、浴室と脱衣所を事前に温めておくことが非常に大切です。
急激な温度変化は血圧を急激に変動させ、ヒートショックを引き起こすリスクがあります。
ヒートショックは、温度の急激な変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞、失神などを引き起こす危険な現象です。特に冬場の入浴時に多く発生し、高齢者は特に注意が必要です。
浴室暖房や小型ヒーター、暖房便座などを活用して、脱衣所と浴室を20℃以上に保つことを心がけましょう。シャワーでお湯を流して浴室を温める方法も効果的です。
正しい入浴の手順【5ステップ】

入浴の順番を正しく守ることで、体への負担を最小限に抑えながら、最大限の効果を得ることができます。
以下の5つのステップを守って、理想的な入浴を実践しましょう。
ステップ1:かけ湯で体を慣らす
いきなり湯船に入るのは絶対にNG!まずはかけ湯から始めることが、安全な入浴の第一歩です。
かけ湯の正しい順番
- 足先、手先(心臓から遠い部分)
- 足首、手首
- 膝、肘
- 太もも、二の腕
- 徐々に体の中心部へ
このように心臓から遠い部分から順番にお湯をかけることで、血圧の急激な変動を防ぎ、体を湯温に慣らすことができます。
かけ湯は最低でも10回程度、しっかりと行いましょう。
特に冬場や高齢者の方は、かけ湯を念入りに行うことで、ヒートショックのリスクを大幅に減らすことができます。
ステップ2:髪を洗う(シャンプー)
最初に髪を洗うことには、いくつかの重要な理由があります。
まず、頭皮の皮脂やホコリ、スタイリング剤などをしっかり落とすことができます。
一日の汚れが最も蓄積しているのが頭皮なので、最初に洗浄することで清潔な状態を作ります。
また、シャンプーの泡や汚れが体に流れ落ちるため、先に体を洗ってしまうと、せっかくの洗浄が台無しになってしまいます。
髪→顔→体の順番を守ることで、効率的かつ衛生的に全身を洗うことができるのです。
シャンプーは頭皮をマッサージするように優しく洗い、すすぎは念入りに行いましょう。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になります。
ステップ3:顔を洗う(洗顔)
顔の皮膚は体の中でも特に薄くて刺激に弱いため、髪の後、体の前に洗うのがベストです。
浴室の蒸気で毛穴が開いた状態で洗顔すると、毛穴の奥の汚れまでしっかり落とすことができます。
まずはお湯で軽くすすいで予洗いをしてから、洗顔料をしっかり泡立てて優しく洗いましょう。
ゴシゴシ擦るのは厳禁です。
泡を顔に乗せるように優しく洗い、Tゾーン(額・鼻)から洗い始めて、最後に目元や口元などの繊細な部分を洗います。
すすぎは20回以上、ぬるま湯でしっかりと行いましょう。
ステップ4:体を洗う(ボディソープ)
体を洗う順番も重要です。上から下へと洗うことで、汚れが効率よく落ちていきます。
体を洗う順番
| 順番 | 部位 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 首 | リンパ節を優しくマッサージ |
| 2 | 胸 | 円を描くように |
| 3 | お腹 | 時計回りに優しく |
| 4 | 腕 | 手首から肩へ向かって |
| 5 | 背中 | 届く範囲で丁寧に |
| 6 | 足 | 足首から太ももへ |
ボディソープは手のひらやスポンジでしっかり泡立ててから使用しましょう。泡が汚れを吸着して落としてくれるので、擦る必要はありません。
特に乾燥肌の方は、洗いすぎに注意が必要です。
ステップ5:湯船で温まる
全身を洗い終えたら、いよいよ湯船へ。この時も急いではいけません。
足先からゆっくりと入り、徐々に体を沈めていきます。急に全身を沈めると血圧が急上昇し、心臓に大きな負担がかかってしまいます。
最初は半身浴から始めて、体が湯温に慣れてから肩まで浸かるのがおすすめです。
38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かると、血流促進とリラックス効果が抜群です。
湯船に浸かっている間は、深呼吸をしたり、軽く手足を動かしたりすることで、さらに血行促進効果が高まります。
アロマオイルや入浴剤を使用すると、リラックス効果がより一層高まります。
理想的な湯温と入浴時間
入浴の効果は、お湯の温度と入浴時間によって大きく変わります。
自分の目的に合わせて、最適な温度と時間を選びましょう。
目的別・最適な湯温
| 目的 | 温度 | 効果 |
|---|---|---|
| リラックス効果 | 38〜40℃ | 副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる |
| 疲労回復 | 40〜42℃ | 血行を促進し、筋肉の疲労物質を排出 |
| 高齢者・心疾患がある方 | 38〜39℃ | 心臓への負担を最小限に抑える |
熱すぎるお湯(42℃以上)は体への負担が大きく、交感神経を刺激して興奮状態にしてしまいます。また、必要以上に皮脂を奪い、肌の乾燥を招きます。
逆に、ぬるめのお湯でじっくりと温まることで、副交感神経が優位になり、質の良いリラックス効果が得られます。就寝前の入浴は特に、38〜40℃のぬるめのお湯がおすすめです。
入浴時間の目安
理想的な入浴時間は10〜15分程度です。額に汗がうっすらとかく程度が、ちょうど良い目安となります。
長時間の入浴は体力を大きく消耗し、のぼせや脱水症状、立ちくらみの原因となります。
特に高齢者や心臓に持病がある方は、10分以内に抑えることをおすすめします。
半身浴の場合は、心臓への負担が少ないため、20〜30分程度の入浴も可能です。ただし、水分補給を忘れずに行いましょう。
効果を高める入浴方法
基本的な入浴方法に加えて、以下のテクニックを取り入れることで、さらに入浴の効果を高めることができます。
半身浴のメリット
半身浴は心臓への負担が少なく、長時間の入浴が可能です。みぞおちから下だけをお湯に浸けることで、下半身の血行を集中的に促進し、冷え性やむくみの改善に非常に効果的です。
全身浴に比べて水圧が低いため、心臓や肺への負担が軽減され、高血圧や心臓病の方でも安心して入浴できます。
また、じっくりと体の芯から温まるため、湯冷めしにくいという特徴もあります。
上半身が冷えないよう、肩にタオルをかけたり、時々お湯を肩にかけたりする工夫をしましょう。読書をしたり音楽を聴いたりしながら、リラックスした時間を過ごすのもおすすめです。
炭酸風呂の活用
市販の炭酸系入浴剤を使用すると、血行促進効果がさらに高まります。
炭酸ガス(二酸化炭素)が皮膚から吸収されると、血管が拡張し、血流量が増加します。
通常の入浴に比べて、血流量が1.5〜2倍にも増えることが研究で明らかになっています。
これにより、より効率的に体を温めることができ、疲労回復や冷え性改善の効果が期待できます。
炭酸系入浴剤を使用する際は、ぬるめのお湯(37〜39℃)でじっくりと浸かることで、より効果が高まります。
温冷浴で自律神経を整える
温かいお湯(40〜42℃)と冷たい水(20〜25℃)を交互に浴びる温冷浴は、自律神経の働きを活性化させる効果があります。
温冷浴により血管の収縮と拡張が繰り返されることで、血管の弾力性が高まり、血行が促進されます。また、免疫力の向上や疲労回復、ストレス軽減にも効果があることが知られています。
やり方は、温かいお湯に3〜5分浸かった後、冷たい水を手足にかけるか、冷水シャワーを30秒〜1分浴びます。これを3〜5回繰り返し、最後は温かいお湯で終わります。
入浴後のケアも重要
入浴の効果を持続させ、健康と美容を維持するには、入浴後のケアも非常に重要です。
1. 水分補給
入浴後は失われた水分をしっかりと補給しましょう。入浴により500ml〜800ml程度の水分が失われているため、入浴後30分以内にコップ2杯程度の水分を摂取することが理想的です。
常温の水や麦茶、ルイボスティーなどがおすすめです。
ミネラルウォーターを選ぶ場合は、汗で失われたミネラルを補給できる軟水がよいでしょう。
アルコールやカフェインを含む飲み物は利尿作用があり、かえって脱水を促進してしまうため、入浴後すぐは避けましょう。
2. 保湿ケア
入浴後の肌は、一時的に水分量が増えていますが、そのまま放置すると急速に水分が蒸発し、入浴前よりも乾燥してしまいます。
これを「過乾燥」といいます。
入浴後5分以内に保湿クリームやローションを塗布することで、しっとりとした肌を長時間保つことができます。
体が温かく、毛穴が開いている状態で保湿することで、美容成分の浸透も高まります。
顔だけでなく、体全体の保湿も忘れずに行いましょう。
特に乾燥しやすい肘、膝、かかとは念入りにケアすることが大切です。
3. ゆっくりと体温を下げる
入浴後すぐに布団に入るのではなく、30分〜1時間程度かけて徐々に体温を下げましょう。
人間の体は、深部体温が下がり始めるときに眠気を感じるようにできています。
入浴で一度上がった体温が自然に下がっていくタイミングで就寝することで、自然な眠気が促され、質の良い深い睡眠につながります。
入浴後は軽いストレッチをしたり、リラックスした音楽を聴いたり、読書をしたりして、ゆったりとした時間を過ごすことをおすすめします。
スマートフォンやパソコンのブルーライトは睡眠を妨げるため、できるだけ控えましょう。
季節別の入浴のコツ

季節によって最適な入浴方法は変わります。
それぞれの季節に合わせた工夫をすることで、一年中快適な入浴を楽しむことができます。
夏の入浴
暑い夏でもシャワーだけで済ませず、ぬるめの湯船に浸かることをおすすめします。
エアコンで冷えた体を芯から温めることで、自律神経のバランスを整え、夏バテの予防にもなります。
夏の入浴は、38〜39℃のぬるめのお湯に5〜10分程度浸かるのが理想的です。
ミントやユーカリ、レモングラスなどの清涼感のある入浴剤を使用すると、爽快感が得られ、入浴後も心地よく過ごせます。
また、夏は汗をかきやすいため、入浴前後の水分補給をより意識的に行いましょう。
冷房で体が冷えている場合は、かけ湯を念入りに行うことも大切です。
冬の入浴
寒い冬は、浴室と脱衣所の温度差に最も注意が必要な季節です。
ヒートショックのリスクが最も高まるため、入浴前の暖房使用は必須といえます。
脱衣所には小型ヒーターを設置し、浴室はシャワーでお湯を流して事前に温めておきましょう。
浴室暖房がある場合は、入浴の10分前から稼働させておくと効果的です。
冬の入浴は、40〜41℃のやや温かめのお湯に10〜15分浸かるのがおすすめです。
血行促進効果のある柚子やショウガ、日本酒などを入れた入浴剤を使用すると、体の芯から温まり、湯冷めしにくくなります。
入浴後も急激に体を冷やさないよう、バスローブやガウンを活用し、髪をしっかり乾かしてから就寝しましょう。
こんな時は入浴を控えめに
以下のような状態の時は、入浴を控えるか、軽めのシャワーにとどめることをおすすめします。無理な入浴は体調を悪化させる可能性があります。
| 状態 | 理由 |
|---|---|
| 発熱時(38℃以上) | 体力を消耗し、脱水症状のリスクが高まる |
| 血圧が大きく変動している時 | 入浴により血圧がさらに変動し、危険な状態になる可能性 |
| 極度に疲労している時 | 入浴自体が体力を消耗するため、さらに疲労が蓄積する |
| 飲酒後 | 血圧低下により転倒や溺水のリスクが高まる |
特に飲酒後の入浴は非常に危険です。
アルコールにより血管が拡張している状態で入浴すると、さらに血圧が低下し、意識を失う危険性があります。飲酒後は最低でも2時間以上空けてから入浴しましょう。
安全な入浴のための4つのチェック
家族みんなが安全に入浴するために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 一人での入浴時は家族に声をかける(特に高齢者や持病がある方)
- 滑り止めマットを浴室の床と浴槽内に使用する
- 手すりを浴槽の縁や出入り口に設置する
- 緊急時の連絡手段を確保する(防水スマートフォンや呼び出しブザー)
特に高齢者がいる家庭では、これらの安全対策は必須です。
浴室での転倒事故は重大な怪我につながりやすいため、予防策をしっかりと講じましょう。
また、浴室のドアは内開きではなく外開き、または引き戸にすることで、万が一浴室内で倒れた場合でも外から救助しやすくなります。
まとめ
正しいお風呂の入り方をマスターすることで、日々の疲れを効果的に癒し、健康維持にも大きく貢献できます。
入浴は単なる清潔を保つための行為ではなく、心身の健康を維持するための重要な習慣です。
今日から実践できるポイント
- 入浴前にコップ一杯の水を飲み、浴室を温めておく
- かけ湯で心臓から遠い部分から徐々に体を慣らす
- 髪→顔→体→湯船の順番を守る
- 38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分が基本
- 入浴後5分以内の保湿ケアと十分な水分補給
- 体温がゆっくり下がるのを待ってから就寝
無理をせず、自分の体調や年齢、持病に合わせた入浴を心がけることが最も大切です。
毎日の習慣だからこそ、正しい知識を身につけて、安全で快適なバスタイムを楽しんでください。
入浴は日本人にとって、単なる衛生習慣を超えた、大切な文化であり、リラクゼーションの時間でもあります。
一日の終わりに、ゆったりとお風呂に浸かることで、心身ともにリフレッシュし、明日への活力を養いましょう。
あなたの健康と美容、そして心の安らぎのために、今日から正しい入浴法を実践してみてはいかがでしょうか。
きっと、毎日のバスタイムがもっと充実した、かけがえのない時間になるはずです。
