新潟エギングおすすめスポット7選|地元アングラーが本音で語る釣り場ガイド
新潟の海は、長い。
海岸線の総延長は約330kmにも及び、下越の穏やかな漁港から、上越・糸魚川の荒々しい磯まで、ひとつの県にまったく異なる顔の釣り場が点在しています。「新潟でエギングできますか?」と聞かれれば、答えはもちろん「できます」。でも、「どこに行けばいいですか?」と続けて聞かれると、途端に難しくなるんですよね。
私がはじめて新潟でエギングに挑戦した日のことを今でも覚えています。早朝4時に自宅を出て、インターネットで「人気スポット」と書いてあった防波堤へ向かいました。着いてみると、フェンスに赤字で「立入禁止」の看板。その瞬間の脱力感といったら…。結局その日は別の場所を探しながらポイントを転々として、坊主で帰りました。
この記事はそういう失敗をしてほしくなくて書いています。「有名らしい」だけの情報ではなく、エリアごとの実情、現地でしか分からないリアルな注意点、そして何より「なぜそこが面白いのか」を正直にまとめました。新潟のエギングを心から楽しんでほしいと思います。
目次
新潟エギングの基本情報
新潟で釣れるイカの種類と特徴
新潟で主にエギングのターゲットになるのはアオリイカです。他にもヤリイカやコウイカが狙えますが、エギングで一番面白いのはやはりアオリイカでしょう。
新潟のアオリイカは他の産地と比べると、サイズが「コンパクト」な傾向があります。メインサイズは300〜500gで、1kgを超える個体はぐっと少なくなるんですね。「静岡で釣ったような1kgオーバーが当たり前」と思って来ると、ちょっとイメージが違うかもしれません。でも、数釣りの楽しさは本物です。秋のハイシーズンには、一晩で10杯以上の釣果も珍しくないですよ。
ヤリイカは冬の1〜3月に実績がありますが、アオリほど簡単ではありません。スルメイカは船釣り向きで、エギングにはあまり向かないターゲットです。
新潟エギングが「難しい」と言われる理由
正直に言うと、新潟のアオリイカエギングは、南紀や九州に比べると群れの密度が薄めです。というのも、日本海側の水温は太平洋側より低めで、アオリイカの生息密度自体が違います。
だからこそ、ポイント選びと時期選びが他の地域以上に重要になるわけです。「なんとなく海辺に行けば釣れる」という甘い考えで行くと、坊主(ボウズ)を食らいます。私も最初の数回は丸空振りでした。これが肝心なポイントなんですね。
エギングをこれから始めたい方は、まずこちらの記事も参考にしてみてください。タックル選びの基礎から丁寧に解説しています。
エギング初心者ガイド|海で「イカを釣る」という体験が人生を変える理由
下越エリア(新潟市〜村上市)のおすすめスポット

①日和山突堤|市街地から一番近い定番スポット
新潟市内からのアクセスが良く、初心者にも入りやすいのが日和山突堤です。第一から第四まで4本の突堤が並んでいて、それぞれ雰囲気が異なります。
特に注目なのがテトラポットと藻場の周辺。300〜500gのアオリイカが溜まる1級ポイントで、エギのサイズはボトムをしっかり取れる3号が定番です。バイトが渋い時は2.5号にサイズを落としてみましょう。
ただし、正直なところ、週末は相当混雑します。隣の人とエギが絡まりそうになることもあって、それがストレスになる日も……。平日の早朝か夕マズメを狙うのがベターですね。
- アクセス: 新潟市中央区、信濃川河口付近
- おすすめ時期: 9〜11月(秋シーズン)
- 難易度: 初級〜中級
②新潟東港|管理釣り場で安心の環境
「管理釣り場になっているから安全」と聞いて、私は最初少し敬遠していました。「管理されたポイントなんて面白くないでしょ」と思っていたんですね。でも実際に行ってみると、足場がしっかりしていてトイレもあり、家族連れでも安心して楽しめる環境でした。
アオリイカはもちろん、秋には回遊魚も回ってきます。子供を連れての釣行や、エギング入門の一発目には最適なポイントといえるでしょう。
- アクセス: 新潟市北区、国道113号沿い
- おすすめ時期: 8〜11月
- 施設: 駐車場・トイレあり
③角田岬(角田浜)|景色も釣果も一級品
新潟の磯エリアで特に人気が高いのが角田岬です。佐渡海峡を望む角田岬灯台が立つ絶景スポットで、観光客も多く訪れる場所なんですが、釣り的にも一流です。
角田浜の端にある洞窟を抜けると磯場へ出られます。足場は比較的整備されていますが、雨の翌日は滑りやすいので注意してくださいね。実際に私も一度、濡れた岩に足を取られてヒヤッとしました。シューズ選びは妥協しないようにしましょう。
灯台を背景にエギを投げる時間は、釣果関係なく贅沢だなと感じます。夕暮れに佐渡がシルエットになる光景は、何度見ても飽きないんですよね。
- アクセス: 新潟市西蒲区角田浜、洞窟を抜けた磯場
- おすすめ時期: 9〜11月(春は5〜6月の親イカシーズンも◎)
- 難易度: 中級(磯歩きあり)
中越エリア(長岡市〜三条市周辺)のおすすめスポット
④出雲崎港|穴場感が残る中越の貴重なポイント
中越エリアはエギングのポイントが少なく、競合記事でも「穴場が多い」と書かれがちです。正直、大きな爆発力を期待するエリアではありませんが、人が少ない分じっくり探れるのが魅力です。
出雲崎港は風情ある漁村に位置しています。釣り場の雰囲気も独特で、観光がてら立ち寄ってみるのもアリです。秋のハイシーズンには数釣りも期待できますよ。
- アクセス: 長岡市出雲崎町、国道402号沿い
- おすすめ時期: 9〜11月
⑤寝屋漁港|設備が充実した穴場漁港
寝屋漁港は「車を近くに停めてエギングできる」という快適さが売りです。雨が降ってきてもすぐ車に戻れるのは、実際かなりありがたいんですよね。
ただし、東堤防・西堤防の一部は立入禁止エリアになっているので、はじめて訪れる方はしっかり確認してください。「知らなかった」では済まない場所もあります。最寄りの釣具店は寝屋港の富樫釣具店で、地元の情報も教えてもらえます。
- アクセス: 村上市(旧山北町)、国道7号沿い
- おすすめ時期: 9〜11月
- 施設: 駐車場・コンビニ近い(セブンイレブン山北勝木店)
上越エリア(上越市〜糸魚川市)のおすすめスポット
⑥親不知|大型アオリイカが狙える新潟最強ポイント
「新潟でエギングするなら親不知」。地元のアングラーの間でそう言われるほど、ここは別格です。1kgを超えるアオリイカの釣果が実際にあり、大型を狙いたいなら迷わずここへ行きましょう。
岩場から直接エギを投げ込む地磯スタイルがメインです。潮通しが抜群で、アオリイカが回遊しやすい地形なんですね。私が初めて行った時、水の透明度の高さに思わず「え、これ日本海?」と声が出ました。北アルプスから流れ込む清流の影響なのか、透き通った海の色が印象的でした。
一方で、磯場へのアクセスはかなり険しい箇所もあります。足場が悪い日や悪天候時は無理をしないことが大事。「釣れそうだから」と波がある日に無理して入ったことがありましたが、正直怖かったです。
- アクセス: 糸魚川市、国道8号から磯へ
- おすすめ時期: 9〜10月(大型狙いは5〜6月の春シーズンも実績あり)
- 難易度: 中〜上級(磯歩き・足場注意)
- 期待釣果: 500g〜1kg超
タックル選びに迷ったら、こちらの記事でロッド・リール・エギの選び方を詳しくまとめています。親不知のような潮流が強い磯では、バットパワーのあるロッド選びが特に重要です。
エギングのおすすめタックル完全ガイド|初心者向けの選び方と人気モデル
⑦直江津港(第3東防波堤)|有料だけど設備が充実
直江津港は現在、多くのエリアが立入禁止になっています。釣りができる主なポイントが有料管理釣り場の第3東防波堤です。「有料なの?」と少し驚くかもしれませんが、整備された足場とトイレがあり、アオリイカやスルメイカが狙えます。
上越市内の釣具店で最新情報を聞いてから行くことをおすすめします。料金や開放時間が変わることもあるので、事前確認は必須ですよ。
- アクセス: 上越市港町、直江津港内
- おすすめ時期: 9〜11月
- 施設: 管理釣り場(有料)、駐車場・トイレあり
夢のフィールド・佐渡島でエギングを楽しむ
佐渡島は新潟エギングの「最高到達点」
佐渡島は本土のポイントとは次元が違います。海岸線が約280kmもあり、磯・漁港・サーフとあらゆるシチュエーションが揃っているんですね。アオリイカの群れの密度も本土より高く、秋のハイシーズンには数釣りが楽しめます。
ただし、フェリーを使う遠征になるので事前準備が重要です。新潟港から両津港まで約2時間30分(カーフェリー)。日帰りも可能ですが、1泊2日以上の釣行が本来の楽しみ方でしょう。
佐渡島内では小木港周辺が足場も良くエギングに向いています。また、新潟県が発行している「佐渡フィッシングガイド」(無料配布)に27カ所の釣り場が掲載されているので、遠征前に入手しておくと便利ですよ。
- アクセス: 新潟港〜両津港(フェリー約2.5時間)、直江津港〜小木港(高速船約1時間)
- おすすめ時期: 9〜11月(秋シーズン)・5〜7月(春の親イカ)
- 難易度: 釣り自体は初〜上級まで対応。磯場は経験者向き
新潟エギング・シーズンカレンダー

秋シーズン(9〜11月)|初心者に絶対おすすめ
新潟エギングのハイシーズンは9〜10月です。この時期は「新子(しんこ)」と呼ばれるその年生まれの小型アオリイカが大量にいます。300〜500gクラスが中心ですが、その分数釣りが楽しめます。
エギングを始めたばかりの人は、まずこの時期に入門しましょう。イカの警戒心が低く、2.5号の小さめのエギでポンポン釣れる日もあるんですよ。
春シーズン(5〜7月)|型狙いのロマン
春は産卵のために接岸する「親イカ」のシーズンです。サイズは秋より大きく、700g〜1kgオーバーも狙えます。ただし、警戒心が強く数は出にくいので、じっくり粘る釣りが必要です。
3.5号の大きめのエギを藻場周辺でゆっくり動かすのが基本スタイルです。
釣果を確実に上げるための3つのコツ
コツ①:タックルは「8ft前後・2500番リール」を基準に
新潟の海は場所によって潮流が強めです。ロッドは8.6ft前後のエギング専用ロッドで、バットパワーのあるものを選びましょう。リールは2500番クラスのスピニングリールが適切です。
エギのサイズは3号をベースに、潮流や水深に合わせて2.5〜3.5号を使い分けます。カラーはオレンジ・ピンク系を基本に、濁り時はブラック系も試してみましょう。
コツ②:「マズメ」の時間を死守する
エギングで最も釣れやすいのは「マズメ」の時間帯です。日の出前後の「朝マズメ」と日没前後の「夕マズメ」の各1時間は、アオリイカが捕食活動で積極的に動く時間帯なんですね。
私が実感したのは、夕マズメが終わった後の「ほんの30分」の暗くなりかけの時間帯。これが意外と熱い。常夜灯周辺ではプランクトンが集まり、それを狙うイカも寄ってくるという連鎖が起きているんですよ。
コツ③:釣行前に現地の釣具店で情報を仕入れる
これ、本当に大事です。Webの記事(この記事も含めて)は情報が古くなる宿命があります。立入禁止区域が増えたり、ポイントのコンディションが変わったりするのは日常茶飯事です。
地元の釣具店に立ち寄って「今どこが釣れてますか?」と聞くだけで、リアルタイムの情報が手に入ります。店員さんが地元アングラーだったりもするので、本当に価値ある情報をくれることが多いですよ。
マナーと安全について|釣り場を守るために
立入禁止エリアは絶対に守る
新潟県内の漁港や防波堤は、年々立入禁止区域が増えています。残念ながら、一部の釣り人のマナー違反(ゴミの放置・無断立入など)が原因で釣り場が閉鎖されるケースがあります。
直江津港がその典型で、かつては多くのポイントで釣りができたのが、今は大幅に制限されています。現地の看板を必ず確認してください。
ライフジャケットとシューズは妥協しない
磯場や波の高い防波堤では、ライフジャケットの着用が事故を防ぐ最大の対策です。「大丈夫だろう」という過信が一番危険です。
靴はスパイクシューズか、少なくともソールがフェルト素材のものを使いましょう。濡れた磯岩での転倒は骨折レベルの事故になりかねません。私は釣りをしながら「今日靴を妥協しなくて良かった」と思うことが何度もあります。
墨跡は必ず洗い流す
アオリイカを釣るとイカ墨が散ります。堤防に残った黒いシミは見苦しく、地域住民から釣り禁止の声が上がる原因にもなります。バケツで水をかけてブラシでこすれば簡単に落ちますので、必ず対処しましょう。
まとめ|新潟エギングは「エリア選び」が全て
新潟のエギングは、広大な海岸線を闇雲に攻めても効率が悪いです。下越・中越・上越・佐渡という4つのエリアの特性を理解して、自分の目的(数釣りか型狙いか、アクセスの良さか絶景か)に合ったスポットを選びましょう。
最後にひとつ。私が一番好きな新潟のエギングは、角田岬の磯場から夕暮れに投げる時間です。佐渡が夕焼けにシルエットになる景色を見ながら、エギが沈んでいく感覚……これは他の場所ではなかなか味わえません。釣果がゼロでも、あの景色は毎回「来て良かった」と思わせてくれます。
新潟の豊かな海が、これからもずっと釣り場として残り続けるよう、マナーを守って楽しみましょう。
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免責事項
本記事に掲載されている釣り場情報・アクセス情報・施設情報・立入可否情報は、執筆時点(2026年)における調査に基づくものです。以下の点をご了承のうえ、ご利用ください。
情報の変更について
漁港・防波堤・磯場の利用ルール、立入禁止区域の範囲、管理釣り場の料金・開放時間などは、行政の判断や施設管理者の都合により予告なく変更される場合があります。本記事の情報が最新であることを保証するものではありません。
安全に関する免責
釣り場での事故・怪我・財物の損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。磯場・防波堤・堤防での釣りは転落・落水・波被りなどの危険を伴います。必ずライフジャケットを着用し、天候・波の状況を十分に確認したうえで行動してください。
釣り場のマナー・ルールについて
漁業関係者・地域住民の迷惑にならないよう、釣り場のルールを遵守してください。立入禁止エリアへの無断立入・ゴミの放置・駐車マナーの違反などは、釣り場の閉鎖につながります。現地の看板および地元釣具店の最新情報を必ずご確認ください。
釣果の保証について
本記事に記載された釣果情報・釣れる時期の目安はあくまで参考情報であり、実際の釣果を保証するものではありません。天候・潮況・個人の技術などによって結果は大きく異なります。
釣行前には必ず現地・地元釣具店・各漁港の管理者に最新情報をご確認ください。
