「竹馬に乗りたいけど、どうしても上手く乗れない」「子どもに竹馬の乗り方を教えたいけど、コツが分からない」そんな悩みを抱えていませんか?竹馬は昔ながらの遊びですが、バランス感覚や体幹を鍛える効果があり、今でも多くの幼稚園や小学校で取り入れられている運動遊具です。
この記事では、竹馬に乗るための基本的なコツから、段階的な練習方法、注意点まで詳しく解説します。お子さんに教えたい保護者の方、自分で乗れるようになりたい方、どちらにも役立つ内容になっています。
竹馬に必要な準備と持ち方の基本
1. 竹馬の高さを調整しよう
初心者がいきなり高い竹馬に挑戦すると、バランスを崩して転倒の危険があります。
最初は足場の高さ10〜15cmを目安にしましょう。
慣れてきたら徐々に20cm、30cmと上げていくと安心です。
2. 手の位置が安定のカギ
手は胸の高さあたりで竹馬を握るのが理想。
高すぎると腕に力が入りすぎ、低すぎるとバランスが取りづらくなります。
自然に体を支えられる位置を見つけて調整しましょう。
竹馬に乗るための5つの基本コツ
竹馬に上手く乗るためには、いくつかの重要なポイントがあります。これらを意識するだけで、驚くほど乗りやすくなります。
1. 重心はつま先にかける
竹馬に乗る際、最も重要なのが重心の位置です。多くの初心者は後ろに体重をかけてしまい、バランスを崩して転んでしまいます。つま先立ちをイメージしながら、常に前方に重心をかけることを意識しましょう。
竹馬に乗る前に、平坦な地面でつま先立ちの練習をしておくと、バランス感覚を養うことができます。
2. 竹馬を前方に傾ける
重心をつま先に移動させるためには、竹馬を前方に傾けることも大切です。歩くことに気を取られると、つい竹馬が後方に傾いてしまうことがあるため、「常に前へ」というイメージを持ちましょう。
ただし、前方に傾けすぎるのも禁物です。バランスを保つためには、適度な角度を見つけることが重要です。
3. 手の位置は胸のあたりで固定
竹馬を持つ手の位置が高すぎたり低すぎたりすると、バランスが取りづらくなります。両手で竹馬を持つ位置は、自分の胸のあたりに固定するのがベストです。腕を軽く伸ばして肩幅くらいに開くと、より安定したバランスが取れます。
上の方を持ちすぎると足を乗せる位置が不安定になり、足の重みで回転してしまうこともあるので注意しましょう。
4. 目線は遠くへ向ける
足元ばかり見ていると、姿勢が悪くなりバランスを崩しやすくなります。目線は前方の遠くを見ることを意識してください。遠くを見ることで自然と姿勢もよくなり、バランスも取りやすくなります。
最初は怖くて足元を見てしまいがちですが、慣れてきたら徐々に視線を上げていきましょう。
5. 手足を同時に動かす
竹馬で歩く際は、右手と右足、左手と左足を同時に動かすことを意識します。このリズムをつかむことで、スムーズに前進できるようになります。
段階別の練習方法
竹馬に乗れるようになるまでには、段階を踏んだ練習が効果的です。焦らず一つずつクリアしていきましょう。
ステップ1:片足だけで練習
いきなり両足を竹馬に乗せるのは難しいので、まずは片足だけ竹馬に乗せて歩く練習から始めましょう。一方の足だけを竹馬の足掛けに乗せ、もう一方の足は地面につけたまま自分の周りを歩きます。
右足で練習したら左足でも同じように練習し、左右どちらの足でもバランスが取れるようにします。この練習で竹馬に親しみ、乗る感覚を身につけることができます。
ステップ2:壁を使った練習
壁に竹馬を立てかけ、前に傾けた状態で乗ってみましょう。壁があることで安心感があり、バランスを取る練習に集中できます。
竹馬に乗れたら、その場で足踏みをしてみたり、壁づたいにカニ歩きをしてみたりします。この練習で竹馬の上でバランスを保つ感覚が身につきます。
ステップ3:固定された竹馬で乗降の練習
保護者や友達に正面から竹馬を支えてもらい、固定された状態で乗り降りの練習をします。一人で練習する場合は、壁に竹馬を斜めにもたれかからせて固定することもできます。
竹馬から降りる際は、二本の竹馬の間から体が通るように降りるのがポイントです。この降り方を何度も練習しておくことで、恐怖心を減らすことができます。
また、竹馬に乗った状態でかかとを上げ下げする練習も効果的です。前に体重をかける感覚が養われます。
ステップ4:短い距離を歩く
竹馬に乗る感覚がつかめてきたら、実際に歩いてみましょう。最初は保護者や友達に後ろから竹馬を支えてもらいながら、短い距離を歩きます。後ろから支えることで、視界が開けて前を向いて歩きやすくなります。
10歩歩けるようになれば、コツをつかんだも同然です。最初はふらふらした歩き方でも、練習を重ねるうちにバランスよく歩けるようになります。
竹馬に乗れない時の対処法
練習してもなかなか乗れない場合は、次の点をチェックしてみましょう。
竹馬の高さを調整する
竹馬の高さが高すぎると恐怖心が生まれます。最初はできるだけ低く設定し、目線が高くなりすぎないようにしましょう。慣れてきたら徐々に高さを上げていけば大丈夫です。
身長よりも15~30cm程度長いものが適切なサイズです。足台に乗ったときに、竹馬の上部がおでこよりも下の位置にあると、転んだ際に目やのどを傷つける可能性があるので注意が必要です。
補助足付きの竹馬を使う
初心者向けには、補助足がついた竹馬もおすすめです。後ろに倒れそうになっても補助足が地面に着くため、転びにくく安心して練習できます。バランスが取れるようになったら、補助足を外して通常の竹馬として使えます。
前段階の遊びで練習
いきなり竹馬に挑戦するのが難しい場合は、パカポコ(缶ぽっくり)などで遊んでおくのも効果的です。物に乗って進む経験が、竹馬のステップアップにつながります。
竹馬で遊ぶメリット
竹馬は単なる遊びではなく、子どもの発達にも大人の健康にも多くのメリットがあります。
バランス感覚と体幹の向上
竹馬に乗るためには全身のバランスを取る必要があるため、平衡感覚が養われます。平衡感覚を司る小脳は7歳頃までに完成するため、幼少期に竹馬で刺激を与えることは発達にとても良い影響を与えます。
また、竹馬に乗ると無意識に腹筋と背筋を使うため、体幹が鍛えられます。体幹が強くなると正しい姿勢を保ちやすくなり、学習時の集中力向上にもつながります。
運動能力の基礎づくり
竹馬の上達には、大脳で考え小脳で行動するというプロセスが必要です。この過程は、すべてのスポーツの基礎となる能力を育てます。
諦めない心を育てる
竹馬は最初からうまく乗れる人は少なく、何度も練習を重ねて上達していくものです。この経験を通じて、諦めずに続ける大切さを学び、乗れたときの達成感が自信につながります。
練習する際の注意点
安全に楽しく竹馬を練習するために、次の点に注意しましょう。
練習場所の選び方
広くて平坦な場所を選びましょう。地面がでこぼこしていると転びやすくなります。周りに人や障害物がない安全な場所で練習してください。
土や芝生の上なら、転んでもアスファルトより衝撃が少ないので初心者にはおすすめです。
適切なサイズの竹馬を選ぶ
子どもの身長に合ったサイズの竹馬を選ぶことが重要です。高さ調整ができるスライド式の竹馬なら、成長に合わせて長く使えます。
褒めて励ます
特に子どもに教える場合、できたことを見つけて褒めることが大切です。「竹馬に一人で乗れた」「足踏みができた」「カニ歩きができた」など、小さな成功を認めてあげることで、子どものモチベーションが維持され、前向きに取り組めるようになります。
まとめ:コツをつかんで竹馬を楽しもう
竹馬に乗るための最も重要なコツは、「重心をつま先にかける」「竹馬を前方に傾ける」「手の位置は胸のあたり」「目線は遠くへ」「手足を同時に動かす」の5つです。
段階的な練習方法を実践し、焦らず一つずつステップをクリアしていけば、必ず乗れるようになります。最初は10歩歩けることを目標にして、達成したら距離を伸ばしていきましょう。
竹馬はバランス感覚や体幹を鍛えるだけでなく、諦めない心や達成感を得られる素晴らしい遊びです。この記事で紹介したコツと練習方法を参考に、ぜひ竹馬に挑戦してみてください。親子で一緒に練習すれば、楽しい思い出にもなりますよ。
