「うちの子に防犯ブザーを持たせたほうがいいのかな…」と悩んでいませんか?

小学校で配られるから何となく持たせている、でも本当に役立つのかわからない。そんな保護者の方は少なくありません。実は、防犯ブザーを持っている子どものうち、緊急時に実際に使ったのはわずか1.9%というデータがあるんです。

この記事では、防犯ブザーの本当の必要性から、学年別の持たせ方、子どもが実際に使えるようにするコツまで、現場の実態に基づいて解説していきます。

目次

小学生に防犯ブザーは本当に必要なのか

防犯ブザーの使用率はわずか1.9%という衝撃の事実

日本こどもの安全教育総合研究所の調査によると、声かけやつきまといに遭遇した小学生の約15%のうち、防犯ブザーを実際に使用したのは1.9%にすぎませんでした。

なぜこれほど低いのでしょうか?理由は主に3つあります。

まず、操作方法や使うタイミングを家庭で教わっていない子が多いこと。
次に、ランドセルにつけた防犯ブザーを放課後や習い事のときには持ち歩かないこと。
そして、配布された防犯ブザーが低学年のうちに故障してしまうケースが多いことです。

つまり、「持たせているから安心」というのは大きな誤解なわけですね。

それでも防犯ブザーが必要な3つの理由

使用率が低いからといって、防犯ブザーが不要というわけではありません。むしろ、正しく使えば強力な防犯ツールになるんです。

理由1:恐怖で声が出せない子を守れる

不審者に遭遇したとき、大人でも恐怖で体が硬直して声が出なくなります。実際、大人しい性格の子や、背後から口を塞がれた場合、大声を出すのは極めて困難です。ボタンを押すだけ、紐を引くだけで大音量が鳴る防犯ブザーは、こうした緊急時の「最後の砦」になります。

理由2:87%の確率で不審者を撃退できる

愛知県警察のデータでは、防犯ブザーを鳴らせば87%の確率で不審者を撃退できることが示されています。大音量は犯人に「誰か来るかもしれない」というプレッシャーを与え、犯行を中断させる効果があるんですね。

理由3:持っているだけで犯罪抑止力になる

見える場所に防犯ブザーをつけていると、「この子は防犯意識が高い」と犯罪者に認識されます。犯罪者は捕まるリスクを避けるため、防犯ブザーを持っている子を狙いにくくなるわけです。

こんな環境・性格の子には特に必要

すべての子に同じレベルで必要というわけではありません。特に以下のケースでは、防犯ブザーの携帯を強くおすすめします。

  • 人通りの少ない通学路を通る
  • 登下校時に1人になる区間がある
  • 習い事や塾で帰宅が夕方以降になる
  • 大人しい性格で、とっさに大声を出せない
  • 小学校低学年(1-2年生)

逆に、常に集団登下校で大人の目がある環境なら、優先度は下がるかもしれません。お子さんの通学環境と性格を考えて判断しましょう。

防犯ブザーの効果と限界を知っておこう

実証された2つの防犯効果

防犯ブザーには科学的に実証された2つの効果があります。

1つ目は「犯罪抑止効果」です。防犯ブザーを持っていることが分かれば、犯罪者は「使われるとまずい」と感じて近づきにくくなります。これは事前の抑止ですね。

2つ目は「緊急通報効果」です。実際に危険な目に遭ったとき、子どもは恐怖で声を出せないことがほとんど。防犯ブザーがあれば、声が出なくても周囲に異常を知らせられるんです。お祭りや駅前など騒がしい場所でも、90dB以上の大音量なら十分に気づいてもらえます。

87%の撃退率が示すデータ

愛知県警察が公開したデータによると、防犯ブザーを鳴らした場合、87%の確率で不審者を撃退できたそうです。この数字は非常に高いといえるでしょう。

静岡県警の事例でも、「お菓子をあげるからおいで」と声をかけられた女子児童が防犯ブザーを鳴らして難を逃れたケースや、車で追いかけられた際にブザーを鳴らして助かったケースが報告されています。

小さな機器が子どもの命を守った実例があるわけですね。

「持っているだけ」では意味がない理由

ただし、ここが重要なポイントです。防犯ブザーは「持っているだけ」では効果を発揮しません。

ALSOKの調査では、保護者の6割以上が「登下校時に防犯ブザーを持たせたい」と考えているものの、実際に持たせている割合はそれよりも低いことが明らかになっています。さらに、持たせていても電池切れや故障に気づかないケースが多発しているんです。

防犯ブザーが本当に役立つのは以下の条件を満たしたときだけです。

  • 正常に動作する状態で携帯している
  • 子どもが使い方を理解している
  • どんな時に鳴らすべきか判断できる
  • とっさに手が届く位置につけている

つまり、「渡しっぱなし」ではダメということですね。

学年別・防犯ブザーの持たせ方

低学年(1-2年生):親の徹底サポートが必須

小学1-2年生は、保育園・幼稚園時代から考えると、急に1人で行動する時間が増えます。ALSOKの調査でも、低学年の保護者の75.5%が「登下校時に防犯ブザーを持たせたい」と考えており、全学年の中で最も意識が高いんですね。

この時期は親の徹底サポートが必要です。具体的には以下を実践しましょう。

毎朝の動作確認を習慣化
学校へ行く前に、必ず防犯ブザーを鳴らす習慣をつけます。これで電池切れや故障を防げますし、操作に慣れることもできます。時間にして30秒もかかりません。

取り付け位置は胸の高さに
ランドセルのショルダーベルト、利き手側の胸の高さに取り付けましょう。とっさに手が届く位置が大切です。首から下げるのは絶対NGです。遊んでいる時に引っかかって首が絞まる危険があります。

「どんな時に鳴らすか」を具体的に教える
「知らない人がついてきたら」だけでは抽象的すぎます。「名前を聞かれたら」「お菓子をあげると言われたら」「車に乗らない?と言われたら」など、具体的なシチュエーションを教えましょう。

中学年(3-4年生):自己管理への移行期

小学3-4年生になると、行動範囲が広がります。友達と公園で遊んだり、習い事に1人で通ったりする機会も増えるでしょう。

この時期は、親の管理から子どもの自己管理へ移行していく期間です。

週1回は子どもと一緒に動作確認
毎朝の確認は子ども自身に任せ、週末など週1回は親子で一緒に確認する形に切り替えましょう。電池残量のチェックも教えます。

放課後・習い事でも携帯させる
多くの子がランドセル登校時だけ防犯ブザーを持ち、遊びに行くときは持たないという実態があります。しかし、危険は登下校時だけではありません。放課後用の小型タイプを別に用意するのもいいでしょう。

ロールプレイで実践訓練
「もし知らない人に声をかけられたらどうする?」と親が不審者役になって練習します。実際に防犯ブザーを鳴らす動作まで行うと効果的ですよ。

高学年(5-6年生):GPS・キッズ携帯との併用を検討

小学5-6年生になると、多くの子がキッズ携帯やスマホを持ち始めます。ALSOKの調査でも、高学年になるほど防犯ブザーを持たせたい意識が下がる傾向が見られました。

ただし、「携帯があるから防犯ブザーは不要」というのは早計です。

不審者に襲われた場合、携帯で通報するより、防犯ブザーを鳴らす方がはるかに早いんです。キッズ携帯の中には防犯ブザー機能がついているものもありますが、単体の防犯ブザーの方が音量が大きく、操作も簡単な場合が多いです。

理想的なのは、防犯ブザー + GPS機能付きキッズ携帯の組み合わせですね。防犯ブザーで即座の威嚇・通報を行い、GPSで居場所を把握できる体制が万全といえます。

失敗しない防犯ブザーの選び方

音量は90dB以上が絶対条件

防犯ブザーを選ぶ際、最も重要なのは音量です。警視庁の性能基準では85dB以上とされていますが、実用面では90dB以上を選びましょう。

90dBというのは、パトカーのサイレン音に近い大音量です。これくらいないと、お祭りや駅前など騒がしい場所では周囲に気づいてもらえません。

100dB以上の製品も多く販売されていますが、それだと音が大きすぎて子ども自身が驚いてしまう可能性もあります。90-95dBあたりが実用的ですね。

紐を引くタイプ vs ボタン式、どちらがいい?

防犯ブザーには大きく分けて2種類あります。

紐を引くタイプ

紐を引っ張るだけで音が鳴るため、小学校低学年でも操作しやすいのがメリットです。ランドセルのショルダー部分に取り付けやすい仕様のものが多いのも特徴。

デメリットは、紐が何かに引っかかって誤作動を起こす可能性があること。ただし、最近の製品は誤作動防止機能がついているものが増えています。

ボタン式

ボタンを押している間だけ音が鳴るタイプです。誤作動が少なく、止めやすいのがメリット。

デメリットは、とっさの時にボタンを押し続けるのが難しい場合があること。力加減が必要なので、低学年には少し扱いづらいかもしれません。

低学年は紐タイプ、中学年以降はどちらでもOK

操作の簡単さから、低学年には紐を引くタイプをおすすめします。中学年以降は子どもの好みや使いやすさで選んで大丈夫です。

防水性と耐久性をチェック

防犯ブザーは毎日持ち歩くものなので、壊れにくさが重要です。

特に男の子の場合、川や池で遊んだり、雨の日に濡れたりする機会が多いので、生活防水機能がついている製品を選びましょう。IPX4以上の防水規格があれば安心です。

また、落としても壊れにくいタフな設計かどうかもチェックポイント。ABS樹脂など耐衝撃性のある素材を使っている製品がおすすめですよ。

GPS付きは現実的?市場の実態

「GPS機能付き防犯ブザーがあれば完璧じゃない?」と思う方も多いでしょう。

しかし、実は現在、GPS機能付きの防犯ブザーは市場にあまり出回っていないんです。防犯ブザーは「犯罪抑止」を目的としたものであり、GPSは「位置情報の把握」という別の役割を持つからですね。

両方の機能を必要とする場合は、防犯ブザーとGPS端末を別々に用意する方が現実的です。子ども用スマートウォッチにGPS機能が搭載されているものもあるので、そちらを検討するのもいいでしょう。

おすすめ防犯ブザー5選【2026年版】

低学年向け:操作が簡単で壊れにくい

レイメイ藤井 防犯ブザー EBB131(価格:1,500円前後)

生活防水対応で、90dB以上の大音量。反射シール付きで夜間も安心です。紐が引きやすく、軽量設計なので低学年の子でも扱いやすいのが特徴。ランドセルに固定できるベルトもついています。

クツワ 防犯ブザー(価格:1,500円前後)

コスパ重視ならこちら。1,000円台でも90dB以上の音量があり、基本性能は十分です。シンプルなデザインで男女問わず使えます。

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高学年向け:デザイン性と機能性の両立

すみっコぐらし 防犯ブザー(価格:1,500円前後)

キャラクターデザインでありながら、本体を引っ張ると音が鳴る仕組みで操作性も良好。ピンを押し込むと止まる設計なので、誤作動時もすぐ対処できます。

USB充電式 LEDライト付き防犯ブザー(価格:1,000円前後)

電池交換が不要なUSB充電タイプ。LEDライトが懐中電灯としても使え、点滅機能でSOS信号も出せます。高学年や中学生にも違和感なく持てるスタイリッシュなデザインです。

コスパ重視:1000円台でも十分な性能

全国防犯協会連合会推奨品(各メーカー)(価格:1,000-2,500円)

全国防犯協会連合会が定める性能基準をクリアした「優良防犯ブザー」なら、1,000円台でも品質は保証されています。音量・連続吹鳴時間・操作性など、すべて一定基準を満たしているので安心ですよ。

子どもが本当に使えるようにする3つのステップ

ステップ1:毎朝30秒の動作確認を習慣化

「防犯ブザーを持たせたけど、いざという時に電池切れだった」というのは最悪のシナリオです。これを防ぐには、毎朝の動作確認を習慣化するしかありません。

具体的には、朝の支度の最後に「防犯ブザー鳴らした?」と声をかけ、実際に鳴らさせます。30秒もかかりませんよね。

この習慣には2つの効果があります。1つは電池切れ・故障の早期発見。もう1つは、操作に慣れることで緊急時にスムーズに使えるようになることです。

ステップ2:「どんな時に鳴らすか」を具体的に教える

「危ない時に鳴らしてね」だけでは、子どもは判断できません。大人でも、「どのタイミングで鳴らすべきか」の判断は難しいんです。

犯罪者の声かけにはパターンがあります。以下のような言葉をかけられたら、即座にブザーを鳴らすよう教えましょう。

  • 「名前を教えて」「どこの学校?」
  • 「お菓子をあげるからついておいで」
  • 「可愛いね」「格好いいね」と褒めてくる
  • 「お父さんが倒れたから一緒に来て」

大手セキュリティ会社の調査によると、犯罪者の声かけは年々巧妙化しています。一見、綺麗な身なりで優しそうな人でも、略取・誘拐を企てる可能性はゼロではないんです。

鉄則は「知らない人には絶対についていかない」こと。迷ったら「お父さん(お母さん)にきいてみます」と答えるよう教えてください。

ステップ3:ロールプレイで実践練習

知識として知っているのと、実際にできるのは別です。ロールプレイで実践練習をしましょう。

親が不審者役になって、「ねえ、お菓子あげるからついておいで」と声をかけます。子どもは「いやです!」と言いながら防犯ブザーを鳴らす練習をするわけです。

最初は恥ずかしがるかもしれませんが、ゲーム感覚で楽しくやるのがコツ。月1回でもいいので、定期的に練習すると効果的ですよ。

防犯ブザー以外の選択肢も検討しよう

キッズ携帯との違いと使い分け

「キッズ携帯があれば防犯ブザーは不要では?」という疑問があるかもしれません。

しかし、両者の役割は異なります。キッズ携帯は「連絡手段」「位置情報の把握」が主な機能。一方、防犯ブザーは「即座の威嚇・通報」に特化しています。

不審者に襲われた場合、携帯で番号を押して通報するより、防犯ブザーの紐を引く方がはるかに早いですよね。恐怖で指が動かなくなることもあります。

キッズ携帯の中には防犯ブザー機能がついているものもありますが、音量は単体の防犯ブザーの方が大きい場合が多いんです。

理想は、防犯ブザー + キッズ携帯の併用です。

子ども用GPSとの組み合わせ

最近は子ども用GPSも人気ですね。防犯ブザーとGPSを組み合わせると、より安心です。

防犯ブザーで即座に周囲に危険を知らせ、GPSで親が子どもの位置を把握して駆けつける、または警察に正確な位置情報を伝える。この二段構えが理想的な防犯体制といえるでしょう。

3段階の防犯対策レベル別おすすめ

お子さんの通学環境や家庭の方針によって、最適な防犯対策は異なります。3段階に分けて考えてみましょう。

レベル1:最低限(人通りが多い、集団登下校)
→ 防犯ブザーのみ

レベル2:標準(人通りが普通、一部1人区間あり)
→ 防犯ブザー + キッズ携帯

レベル3:万全(人通りが少ない、習い事で夜遅い)
→ 防犯ブザー + GPS機能付きキッズ携帯 + 防犯教育

環境と子どもの年齢を考慮して選んでくださいね。

よくある質問と答え

自治体配布の防犯ブザーで十分?

多くの自治体が小学校入学時に防犯ブザーを配布していますが、正直なところ「十分かどうかはケースバイケース」です。

配布される防犯ブザーは全国防犯協会連合会の性能基準を満たしているものが多く、基本性能は問題ありません。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 低学年のうちに壊れやすい
  • デザインが子どもの好みに合わない場合、持ちたがらない
  • 防水性能がない場合がある

配布品が壊れたら、家庭で好みに合った防犯ブザーを用意し直すことをおすすめします。子どもと相談しながら選ぶと、愛着が湧いて持ち歩く習慣がつきやすいですよ。

どこに取り付けるのが正解?

ランドセルのショルダーベルト、利き手側の胸の高さが理想です。

この位置なら、とっさに手が届きますし、不注意で外れることも少ないです。背中側につけると、緊急時に手が届かない可能性があるのでNGですね。

絶対に避けるべきなのは首から下げること。遊んでいる際に何かに引っかかって首が絞まる危険があります。

壊れたらどうする?買い替えの目安は

防犯ブザーは消耗品と考えましょう。小学校6年間で1-2回は買い替えることを想定してください。

買い替えの目安は以下の通りです。

  • 音が小さくなった(電池交換しても改善しない)
  • 紐やボタンの反応が悪い
  • 本体にひび割れや破損がある
  • 防水性能が失われている(水濡れ後の故障)

そのままにせず、子どもと相談しながら新しい防犯ブザーを用意しましょう。価格は1,000-2,500円程度なので、子どもの安全を考えれば決して高い投資ではありませんよね。

まとめ:防犯ブザーを「お守り」から「実用品」に

ここまで、小学生の防犯ブザーについて詳しく見てきました。

使用率1.9%という数字は衝撃的ですが、それは「持っているだけで安心」という誤解が原因です。防犯ブザーは、正しく選び、正しく使い、定期的にメンテナンスすることで初めて効果を発揮します。

もう一度、重要なポイントをまとめます。

  • 防犯ブザーは87%の確率で不審者を撃退できる実証済みのツール
  • 音量90dB以上、防水性、耐久性を重視して選ぶ
  • 学年に応じた持たせ方とサポートが必要
  • 毎朝30秒の動作確認を習慣化する
  • 「どんな時に鳴らすか」を具体的に教える
  • GPS・キッズ携帯との併用でより安心

防犯ブザーを「お守り」ではなく「実用品」として活用できれば、お子さんの安全は格段に高まります。

今日から、お子さんと一緒に防犯ブザーの動作確認をしてみませんか?そして、「知らない人に声をかけられたらどうする?」と話し合ってみてください。その小さな一歩が、お子さんの命を守ることにつながるんです。