みなさん、「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」って聞いたことありますか?
最近、学校の授業やニュースでもよく耳にするこの言葉。
実は、**世界中のみんなが“地球の未来を守るために決めた17の目標”**のことなんです。
たとえば「貧困をなくそう」「海をきれいにしよう」「すべての人が安心して暮らせる社会にしよう」など、
SDGsは私たち一人ひとりの“ちょっとした行動”から始まる大切な約束。
この記事では、小学生でもわかるようにSDGsの意味や17の目標、身近な取り組みをやさしく解説します。
今日からできる「地球を守る第一歩」を一緒に学んでいきましょう!
目次
SDGsって何?まずは基本を知ろう
SDGs(エスディージーズ)という言葉を、学校やテレビで聞いたことはありませんか?SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」といいます。

少し難しい言葉に聞こえますが、簡単に言うと**「地球に住むすべての人が、ずっと幸せに暮らせる世界をつくるための17の目標」**のことです。2015年に世界193か国の国連加盟国が集まって決めた、2030年までに達成を目指す世界共通の目標なのです。
なぜSDGsが必要なの?
今、地球にはたくさんの問題があります。例えば:
- 貧しくて学校に行けない子どもたちがいる
- きれいな水が飲めない地域がある
- 地球温暖化で気候が変わってきている
- 海や森が汚れている
- 戦争や差別で苦しんでいる人がいる
このような問題をこのまま放っておくと、私たちの未来、そして私たちの子どもや孫の世代が困ってしまいます。だからこそ、世界中のみんなで協力して、これらの問題を解決していこうというのがSDGsなのです。
SDGsの17の目標を見てみよう
SDGsには17の目標があり、それぞれにカラフルなマークがついています。一つずつ見ていきましょう。

目標1:貧困をなくそう
世界中の貧しさをなくして、みんなが安心して暮らせるようにします。
目標2:飢餓をゼロに
すべての人が栄養のある食べ物を食べられるようにします。
目標3:すべての人に健康と福祉を
赤ちゃんからお年寄りまで、みんなが健康に暮らせる世界をつくります。
目標4:質の高い教育をみんなに
世界中のすべての子どもが学校で勉強できるようにします。
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
男の子も女の子も、性別に関係なく平等に扱われる社会をつくります。
目標6:安全な水とトイレを世界中に
きれいな水を飲めて、清潔なトイレを使える環境を整えます。
目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
太陽光や風力など、環境に優しいエネルギーをみんなが使えるようにします。
目標8:働きがいも経済成長も
大人たちがやりがいのある仕事をして、経済を発展させます。
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
新しい技術を開発して、生活を便利にします。
目標10:人や国の不平等をなくそう
お金持ちの国も貧しい国も、みんなが助け合える世界をつくります。
目標11:住み続けられるまちづくりを
安全で住みやすい街をつくります。
目標12:つくる責任つかう責任
物を大切にして、ゴミを減らす生活をします。
目標13:気候変動に具体的な対策を
地球温暖化を防ぐために行動します。
目標14:海の豊かさを守ろう
海をきれいにして、魚や生き物を守ります。
目標15:陸の豊かさも守ろう
森や動物たちの住む場所を大切にします。
目標16:平和と公正をすべての人に
争いのない平和な世界をつくります。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
世界中の国や人が協力して、これらの目標を実現します。
小学生にもできる!SDGsへの取り組み
「世界の問題なんて、自分には関係ない」と思うかもしれません。でも、小学生のみんなにもできることはたくさんあります。
学校や家でできること
食べ物を大切にする(目標2、12) 給食を残さず食べる、買いすぎない、賞味期限をチェックするなど、食品ロスを減らすことができます。日本では年間約500万トンもの食べ物が捨てられているのです。
電気や水を節約する(目標6、7、13) 使っていない部屋の電気を消す、歯磨きの時に水を出しっぱなしにしない。小さなことですが、地球温暖化を防ぐ大切な行動です。
ゴミを減らす・分別する(目標12、14、15) マイバッグを使う、ペットボトルではなく水筒を使う、ゴミはきちんと分別する。これだけでプラスチックごみを減らせます。
みんなと仲良くする(目標5、10、16) クラスで誰かをいじめたり、仲間外れにしたりしない。男の子だから、女の子だからと決めつけない。これも立派なSDGsの取り組みです。
地域でできること
ボランティア活動に参加する 地域の清掃活動や募金活動に参加してみましょう。
地元の商品を買う 地元でとれた野菜や果物を買うことで、運送にかかるエネルギーを減らせます。
日本でのSDGsの取り組み例
日本でも、たくさんの会社や学校、自治体がSDGsに取り組んでいます。
企業の取り組み コンビニでは賞味期限が近い商品を割引にしたり、スーパーではレジ袋を有料にしたりしています。これらは食品ロスやプラスチックごみを減らすための取り組みです。
学校の取り組み 多くの学校で、SDGsについて学ぶ授業が行われています。子どもたちが自分たちでできることを考えて、実践する活動も増えています。
自治体の取り組み 太陽光発電を増やしたり、公園を増やしたり、バリアフリーのまちづくりを進めたりしています。
SDGsの5つのP
SDGsには「5つのP」という大切な考え方があります。
- People(人間):すべての人が幸せに
- Prosperity(豊かさ):みんなが豊かに暮らせる
- Planet(地球):地球環境を守る
- Peace(平和):平和な世界をつくる
- Partnership(パートナーシップ):みんなで協力する
この5つのバランスを取りながら、目標を達成していくことが大切なのです。

2030年まであと5年!今できることから始めよう
SDGsの目標年は2030年です。今から行動を始めれば、必ず世界は変わります。
「自分一人が何かしても変わらない」と思うかもしれません。でも、日本の小学生は約600万人います。もし600万人全員が電気を少し節約したら、水を大切にしたら、ゴミを減らしたら、それはとても大きな力になります。
そして、そのような行動を見た大人たちも、きっと行動を変えてくれるはずです。

まとめ:みんなで作る未来の地球
SDGsとは、地球に住むすべての人が幸せに暮らせる世界をつくるための17の目標です。貧困、飢餓、環境問題、平和など、さまざまな課題に取り組んでいます。
小学生のみんなにも、できることはたくさんあります。食べ物を大切にする、電気や水を節約する、ゴミを減らす、みんなと仲良くするなど、毎日の生活の中で実践できることばかりです。
一人ひとりの小さな行動が集まれば、大きな力になります。みんなで協力して、未来の地球を守っていきましょう。SDGsは、私たち全員の未来への約束なのです。
あなたは今日から、どんなことを始めますか?できることから、一つずつ、楽しみながら取り組んでいきましょう!
