深夜11時。

お腹は空いてない。夕飯はちゃんと食べた。

でも、何か食べたい。

いや、正確には「甘いものが食べたい」。

これは、空腹じゃない。心の飢え。魂の叫び。

でも、本当にそう。

仕事で疲れた日、なんだかモヤモヤする日。そういう日は、甘いものが食べたくなる。

コンビニに行こう。

家から徒歩3分のコンビニ。24時間営業の味方。

パジャマの上にパーカーを羽織る。

誰にも会いませんように…

(近所の人に会ったら、ちょっと恥ずかしい)

第一章:スイーツコーナーという戦場

自動ドアが開く。

「いらっしゃいませ!」

元気な声。深夜なのに、元気。すごい。

スイーツコーナーに直行。

冷蔵ケースの前に立つ。

ずらりと並ぶ、スイーツたち。

プリン、ショートケーキ、ティラミス、エクレア、シュークリーム、ロールケーキ…

選択肢が多すぎる。

これは、幸せな悩み。

でも、悩む。本気で悩む。

(人生の選択よりも真剣かもしれない)

第二章:選択という名の葛藤

プリンは、安定の美味しさよね。でも、昨日も食べた。

ショートケーキは、ちょっと贅沢。でも、今日頑張ったし…

ティラミスは、大人の味。コーヒーの苦味とマスカルポーネの甘さ。いいわね。

エクレアは、チョコレートとカスタードのハーモニー。

シュークリームは、シンプルだけど完璧。

ロールケーキは、ふわふわ生地と生クリーム。

…全部食べたい。

でも、それは無理。

(お腹にも、お財布にも、明日の体重計にも優しくない)

一つだけ。一つだけ選ぶ。

今日は…ティラミスにしよう。

大人の夜には、大人のスイーツ。

第三章:レジという最後の関門

ティラミスを手に、レジに向かう。

店員さん、若い男性。

(ちょっと恥ずかしい…深夜にスイーツ一つって)

でも、気にしない。気にしない。

「こちら一点ですね」

「はい」

「380円です」

お会計を済ませる。

袋に入れてもらう。

「ありがとうございました!」

店を出る。

よし、無事に買えた。

(何を緊張してたんだろう)

第四章:帰宅という安堵

家に着く。

すぐに冷蔵庫に入れる?

いや、今すぐ食べたい。待てない。

テーブルに座る。

袋から取り出す。

コンビニのティラミス。透明な容器に入ってる。

蓋を開ける前に、まずは眺める。

上には、ココアパウダー。その下に見える、マスカルポーネクリームの白。

そして、コーヒーシロップに浸したスポンジ。

美しい…層の美しさ。

これで380円。コンビニスイーツの進化、すごい。

第五章:最初のスプーン

スプーンを手に取る。

蓋を開ける。

ココアパウダーの香りが、ふわっと広がる。

いい香り…

スプーンを入れる。

全ての層をすくうように。ココアパウダー、マスカルポーネクリーム、スポンジ。

口に運ぶ。

…!

美味しい。

マスカルポーネの濃厚な甘さ。コーヒーシロップのほろ苦さ。ココアパウダーの大人の味。

全部が混ざって、口の中でハーモニー。

これよ…この味。

疲れが、溶けていく感じ。

甘さが、心を満たしていく。

第六章:層を楽しむ至福

二口目。

今度は、クリーム多めに。

濃厚…でも、重すぎない。

マスカルポーネって、こんなに滑らかなのね。

三口目。

スポンジ多めに。

コーヒーシロップが染み込んだスポンジ。ふんわりしてて、でもしっとり。

四口目。

全部均等に。

この食べ方が、一番バランスいいかもしれない。

食べるごとに、発見がある。

どの層も、それぞれ美味しい。

でも、一緒に食べると、更に美味しい。

これが、ティラミスの魅力。

第七章:残り少なくなる寂しさ

気づけば、もう半分食べてた。

早い…

もっとゆっくり食べればよかった。

でも、止まらないのよね。美味しいと。

残り三口。

大切に、味わって食べる。

最後の一口。

スプーンで、容器の底をきれいにすくう。

口に入れる。

ああ…終わっちゃった。

容器が空になった。

この虚無感と満足感の同居。

これも、スイーツを食べた後の醍醐味。

第八章:満たされた心

ティラミス、完食。

お腹は、そんなに満たされてない。小さいサイズだから。

でも、心は満たされた。

甘いものを食べると、幸せホルモンが出るって言うわよね。

本当かどうかは知らないけど、確かに幸せ。

今日の疲れ、モヤモヤ。

全部、このティラミスが吸い取ってくれた気がする。

380円の魔法。

第九章:明日への不安

でも、ちょっと罪悪感もある。

深夜にスイーツ。

カロリー、大丈夫かな…

(明日の朝、体重計に乗るの怖い)

でも、いいの。

今日は頑張ったから。

自分へのご褒美。

たまには、いいでしょう。

(毎日じゃないし…たぶん)

第十章:コンビニスイーツという相棒

コンビニスイーツ、すごい。

昔は、「コンビニのスイーツって、まあまあ」って思ってた。

でも、今は違う。

進化してる。本気で美味しい。

専門店に負けないクオリティ。

それが、24時間いつでも買える。

近所のコンビニで。

この便利さ。この安心感。

コンビニスイーツは、深夜に頑張る女性の味方。

疲れた心を、甘さで癒してくれる。

空の容器を片付ける。

さあ、寝よう。

明日も、また頑張らなきゃ。

でも、大丈夫。

疲れたら、またコンビニに行けばいい。

380円の幸せが、そこにあるから。

(そして、体重計との戦いも、そこにある)

でも、いいの。

甘いものは、心の栄養。

必要なもの。

おやすみなさい、コンビニスイーツ。

また、会いに行くわ。

(きっと、明日にでも)


ひとりメシの美学シリーズ