【小学生の忘れ物を減らす方法】学年別・性格別の実践テクニック完全ガイド
「また忘れ物してきちゃった…」
お子さんから聞くこの言葉に、ため息をついた経験はありませんか?小学生の忘れ物は、多くの保護者が抱える共通の悩みなんです。
実は忘れ物が多いのは、お子さんの「だらしなさ」が原因ではありません。年齢に応じた脳の発達段階や、性格的な特性が大きく関係しているんですね。
この記事では、小学生の忘れ物を減らすための具体的な方法を、学年別・性格別にご紹介します。今日から実践できるテクニックばかりですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
なぜうちの子は忘れ物が多いの?
小学生の忘れ物、実は珍しくない
まず知っておいていただきたいのは、小学生の忘れ物は決して珍しいことではないという事実です。
文部科学省の調査によると、小学生の約7割が「月に1回以上」忘れ物をしているとのデータがあります。つまり、忘れ物をしたことがない子どもの方が少数派なわけですね。
小学生はまだ脳の前頭前野(計画を立てたり、物事を管理する部分)が発達途中。大人のように完璧に持ち物を管理できなくて当然なんです。
忘れ物をしてしまう5つの理由

子どもが忘れ物をする背景には、さまざまな理由があります。主な原因を5つ見ていきましょう。
1. そもそも何を持っていくか把握していない
連絡帳を書き忘れた、プリントを見なかった、先生の話を聞き逃した…。持ち物自体を知らないケースは意外と多いんですね。特に低学年では、まだ「メモを取る習慣」が身についていないことも。
2. 準備する時間が足りない
朝起きるのが苦手、習い事で帰宅が遅い、宿題に時間がかかる…。時間に追われて、準備が後回しになってしまうパターンです。小学生にとって、翌日の準備は想像以上に時間がかかる作業なんですよ。
3. どこに何があるか分からない
「体操服どこ?」「算数セットが見つからない!」整理整頓が苦手だと、準備の段階で物を探すことに時間を取られてしまいます。結果的に、見つからないまま諦めてしまうこともあるでしょう。
4. 注意が別のことに向いてしまう
準備中にマンガが目に入った、友達から電話がかかってきた…。子どもの注意力は大人より散漫になりやすいですよね。「さっきまで何してたっけ?」と忘れてしまうことも珍しくありません。
5. 持ち物が多すぎて管理しきれない
現代の小学生は、教科書、ノート、タブレット、体操服、給食セット、水筒…と、毎日たくさんの荷物を持っていきます。持ち物が多いほど、忘れるリスクも高まるわけです。
学年によって変わる「忘れやすいもの」

実は、学年によって忘れやすいものには傾向があるんです。
低学年(1-2年生)でよく忘れるもの
- ハンカチ・ティッシュ
- 連絡帳・体温表
- 上履き
- 給食セット
低学年は、まだ学校生活に慣れていない時期。毎日持っていく基本的なものを忘れがちです。
中学年(3-4年生)でよく忘れるもの
- 図工や理科の特別な材料
- 書道道具・絵の具セット
- 音楽の楽器
- クラブ活動の用具
授業で使う道具が増える中学年。週に1回だけ使うものは特に忘れやすいですね。
高学年(5-6年生)でよく忘れるもの
- 宿題・提出物
- 家庭科の材料
- 修学旅行などイベントの持ち物
- 部活動の用具
高学年になると、提出期限があるものや、イレギュラーな持ち物を忘れる傾向があります。
【学年別】効果的な忘れ物対策
お子さんの学年に合わせた対策を取ることで、忘れ物は確実に減らせます。ここでは学年別の具体的なアプローチをご紹介しますね。
低学年(1-2年生)の対策
親子で一緒に準備する時間を作る
低学年のうちは、保護者のサポートが不可欠です。ただし、すべてやってあげるのではなく、「一緒に」がポイントなんですね。
「明日は何を持っていくのかな?」と声をかけながら、連絡帳を一緒に見る。「体操服は入れたかな?」とチェックリストを指差しながら確認する。こうした関わりが、準備の習慣づけにつながります。
イラスト入りのチェックリストを作る
低学年の子どもは、まだ漢字が読めないことも多いですよね。そこで効果的なのが、イラスト付きのチェックリスト。
例えば、ハンカチのイラスト、水筒のイラスト、連絡帳のイラスト…といった具合に、視覚的に分かりやすくします。100円ショップで売っている「おしたくボード」も便利ですよ。
玄関に「忘れ物チェックポスター」を貼る
朝、家を出る直前に目につく場所にポスターを貼りましょう。「ハンカチ・ティッシュ・マスク・水筒」といった、毎日持っていくものをリスト化しておくと効果的です。
中学年(3-4年生)の対策
週間予定表を一緒に作る
中学年になると、曜日ごとに持ち物が変わってきます。月曜日は体操服、水曜日は習字道具、金曜日は図工の材料…。
週の初めに、1週間の予定と持ち物を書き出す習慣をつけましょう。カレンダーやホワイトボードに書いて、家族全員が見える場所に置くのがおすすめですね。
「特別な持ち物」は別管理する
週に1回しか使わない道具は、普段と違う場所に置いてしまいがち。そこで、習字道具や絵の具セットなど、特別な持ち物は専用の置き場所を決めておきましょう。
「習字道具は玄関のこの棚」というように、使う前日にランドセルの横に出しておくルールを作るといいですよ。
リマインダー機能を活用する
スマートフォンやタブレットのリマインダー機能は、中学年から使い始めるのに適しています。「明日は図工で〇〇が必要」と前日の夜にアラームが鳴るように設定しておくと、忘れにくくなりますね。
高学年(5-6年生)の対策
自己管理力を育てる
高学年になったら、少しずつ「自分で管理する力」を育てていきましょう。親が全部チェックするのではなく、「困ったときは相談してね」というスタンスで見守ります。
ただし、完全に任せきりにするのではなく、週に1回程度は「今週の持ち物で気になることはある?」と確認する時間を持つといいですよ。
提出物管理ノートを作る
高学年で増えるのが、提出期限のある課題や持ち物。これらを管理するために、専用のノートを作るのがおすすめです。
「〇月〇日まで:社会科の調べ学習」「〇月〇日まで:家庭科のエプロン」といった具合に、期限と内容を書き出します。終わったものには線を引いて、達成感を味わえるようにするのもポイントですね。
失敗から学ぶ機会を大切にする
高学年になると、忘れ物をしたときの対処法も自分で考えられるようになります。「忘れたらどうしたらいいか」「次はどうすれば防げるか」を、本人に考えてもらいましょう。
親が先回りして解決するのではなく、失敗を成長の機会と捉える姿勢が大切なんです。
性格タイプ別!わが子に合った声かけ

同じ対策でも、お子さんの性格によって効果が違ってきます。ここでは3つの性格タイプ別に、効果的な声かけをご紹介しますね。
几帳面だけど忘れっぽい子
特徴:普段はきちんとしているのに、うっかり忘れることがある。忘れると自分を責めやすい。
効果的な声かけ
「いつも丁寧に準備してるね。たまに忘れることがあっても、それは誰にでもあることだよ」
几帳面な子は、忘れ物をしたときに自分を責めすぎる傾向があります。「完璧じゃなくていい」というメッセージを伝えることで、プレッシャーを減らしてあげましょう。
おすすめの対策
几帳面な性格を活かして、チェックリストを細かく作るのが効果的。チェックを入れていく作業自体が、この子たちには楽しく感じられるはずですよ。
おおらかでマイペースな子
特徴:細かいことを気にしない。忘れ物をしても「まあいいや」と切り替えが早い。
効果的な声かけ
「忘れ物をすると、授業で困ることがあるよね。明日は〇〇が必要だから、今のうちに準備しておこうか」
マイペースな子には、「なぜ準備が必要なのか」という理由を具体的に伝えることが大切です。抽象的な注意よりも、「こういう困ったことが起きる」という現実的な説明が響きますね。
おすすめの対策
時間を決めて準備する習慣をつけるのがポイント。「夕飯の後は準備タイム」というように、ルーティン化すると継続しやすくなります。
注意散漫になりやすい子
特徴:準備中に他のことに気を取られやすい。「あれ、何してたっけ?」となりがち。
効果的な声かけ
「今は準備の時間だね。終わったら、〇〇して遊ぼうか」
注意散漫な子には、「今やるべきこと」を明確に示し、「その後の楽しみ」を伝えることで、集中力を保ちやすくなります。
おすすめの対策
準備する場所を整えることが重要です。テレビやゲーム、マンガなど、気が散りやすいものが視界に入らない環境を作りましょう。準備専用のスペースを確保するのも効果的ですよ。
今日から実践!忘れ物を減らす7つの習慣

ここからは、どんなお子さんにも共通して効果がある「忘れ物を減らす7つの習慣」をご紹介します。今日から始められるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
①前日準備をルーティン化する
具体的な方法
朝は時間がなくてバタバタしがちですよね。だからこそ、準備は「前日の夜」にするのが鉄則です。
おすすめの時間帯は、夕食後や宿題が終わった後。「お風呂に入る前に準備をする」というように、毎日の生活の流れに組み込むと習慣化しやすくなります。
タイマーを15分セットして、「この時間内に終わらせよう」とゲーム感覚で取り組むのも楽しいですよ。
②視覚的チェックリストを作る
具体的な方法
言葉だけで「これとこれを持っていきなさい」と言われても、子どもは覚えきれません。視覚的に確認できるチェックリストを作りましょう。
ホワイトボードに持ち物を書いて、マグネットで「済」のマークをつける方法も効果的。紙に印刷したチェックリストをクリアファイルに入れて、毎日チェックマーカーで印をつけるのもいいですね。
大切なのは、「確認しやすい」「楽しく使える」工夫をすること。お子さんの好きなキャラクターのシールを使うなど、モチベーションが上がる仕掛けを取り入れてみてください。
③物の定位置を決める
具体的な方法
「あれどこ?」と探す時間をなくすため、学校で使うものの定位置を決めましょう。
例えば:
- 教科書・ノート類:学習机の本棚の決まった段
- 体操服:ランドセルの横のかご
- 給食セット:玄関の専用フック
- 連絡帳・筆箱:ランドセルの決まったポケット
定位置が決まっていれば、「使ったら元の場所に戻す」という習慣も身につきやすくなります。
ラベリングのコツ
場所を決めたら、そこに「何を置く場所か」をラベルで示しましょう。文字だけでなく、写真やイラストもつけると、低学年の子でも分かりやすいですよ。
④時間割と連動した準備表
具体的な方法
時間割を見ながら準備するのは、小学生にとってけっこう難しい作業。そこで、「時間割と連動した準備表」を作るのがおすすめです。
例えば月曜日の欄に:
- 1時間目:国語(国語の教科書・ノート)
- 2時間目:算数(算数の教科書・ノート・算数セット)
- 3時間目:体育(体操服・赤白帽子)
このように、授業と持ち物をセットで書いておくと、何が必要か一目瞭然ですね。
⑤朝のチェックタイムを設ける
具体的な方法
前日に準備していても、当日の朝に入れるものもあります。ハンカチ、ティッシュ、マスク、体温表、水筒など。
朝食後の5分間を「最終チェックタイム」として設定しましょう。玄関に「朝の持ち物リスト」を貼っておくと、出る直前に確認できます。
時計を活用する
「7時30分になったらチェックする」というように、時計を見る習慣もつけられるといいですね。時間管理の練習にもなりますよ。
⑥週末の持ち物確認
具体的な方法
週末は、来週の予定と持ち物をゆっくり確認する時間を取りましょう。
日曜日の夜、15分ほど親子で一緒に連絡帳やプリントを見ながら、「来週は何があるかな?」「特別な持ち物はある?」と確認します。
図工で使う材料、家庭科のエプロン、遠足の持ち物など、普段と違うものがある場合は、この時に準備しておくと安心ですね。
買い物リストも作る
必要なものがない場合は、その場で買い物リストに追加。週末のうちに買っておけば、平日に慌てることもありません。
⑦デジタルツールを味方につける
具体的な方法
スマートフォンやタブレットのリマインダー機能は、忘れ物対策の強い味方。ただし、使い方にはコツがあります。
効果的な設定例:
- 「毎週水曜日 18:00 習字道具の準備」
- 「毎週金曜日 18:00 上履きを持ち帰る」
- 「〇月〇日 18:00 遠足の持ち物準備」
曜日固定のものは繰り返し設定、一度きりのものは日時指定で登録します。アラームが鳴ったら、その場で準備するのがポイントですよ。
家族共有カレンダーの活用
Googleカレンダーなどの共有機能を使えば、家族全員が予定を把握できます。「明日は〇〇が必要だね」と家族みんなで声をかけ合えるのが利点ですね。
親がやってはいけないNG行動

忘れ物を減らしたい一心で、つい親がやってしまいがちなNG行動があります。実はこれらの行動、かえって忘れ物を増やす原因になることも。気をつけたいポイントを3つ見ていきましょう。
毎回忘れ物を届けてしまう
なぜNGなのか
「忘れたらママパパが届けてくれる」と子どもが学習してしまうと、忘れ物をしても困る経験をしないまま成長してしまいます。
もちろん、大事な行事の日や、他のお友達にも迷惑がかかるような場合は届けることもあるでしょう。でも、それが毎回になってしまうのは要注意なんですね。
代わりにどうするか
基本的には、忘れ物をした経験から学んでもらうことが大切。ただし、「困れば次は気をつけるはず」と放置するのではなく、帰宅後に「どうして忘れたのか」「次はどうすればいいか」を一緒に考える時間を持ちましょう。
その上で、「明日からは〇〇を工夫してみようか」と具体的な対策を立てるのが効果的ですよ。
感情的に叱る
なぜNGなのか
「また忘れたの!? 何度言ったら分かるの!」と感情的に叱ってしまうと、子どもは萎縮してしまいます。
叱られることを恐れて、忘れ物をしたことを隠すようになったり、「自分はダメな子だ」と自己肯定感が下がったりする可能性もあるんですね。
代わりにどうするか
まずは深呼吸。イライラする気持ちは分かりますが、感情をぶつけるのではなく、「どうしたら解決できるか」を一緒に考える姿勢が大切です。
「忘れ物をして困ったね。どんな気持ちだった?」とまず子どもの気持ちを聞く。その上で、「次はどうすればいいと思う?」と本人に考えさせると、自分で解決する力が育ちますよ。
すべて親が準備する
なぜNGなのか
「忘れ物をされたくないから」と親が全部準備してしまうと、子どもは自分で準備する力が身につきません。
小学校高学年、中学生、高校生…と成長していく中で、自己管理能力はますます重要になります。今のうちから、少しずつ自分でやる経験を積むことが大切なんですね。
代わりにどうするか
「一緒にやる」から「見守る」へ、段階的にサポートのレベルを下げていきましょう。
低学年のうちは横に座って一緒に準備、中学年では別の部屋から「準備終わった?」と声をかける、高学年では週に1回チェックする程度…というように、徐々に自立を促していきます。
ただし、困ったときはいつでも相談できる関係を保つことが前提ですよ。
忘れ物をしてしまったときの対応
どんなに対策をしても、忘れ物をゼロにするのは難しいもの。忘れ物をしてしまったとき、親としてどう対応すればいいのでしょうか。
子どもの気持ちに寄り添う
忘れ物をして一番困っているのは、子ども自身です。学校で恥ずかしい思いをしたり、先生に注意されたり、授業に参加できなかったり…。
帰宅後、「また忘れたの?」と責める前に、「今日はどうだった?」と優しく聞いてあげましょう。
「忘れ物をして恥ずかしかった」「友達に借りて申し訳なかった」といった気持ちを吐き出させてあげることで、子どもは「次は気をつけよう」と前向きに考えられるようになります。
原因を一緒に振り返る
気持ちが落ち着いたら、「どうして忘れたのかな?」と原因を一緒に考えましょう。
- 連絡帳に書き忘れた?
- 準備する時間がなかった?
- どこにあるか分からなかった?
- 準備したつもりで入れ忘れた?
原因が分かれば、対策も立てやすくなりますよね。ここで大切なのは、「責める」のではなく「一緒に考える」姿勢です。
次回への改善策を考える
原因が分かったら、「じゃあ、次はどうすればいいと思う?」と子ども自身に考えてもらいましょう。
親が「〇〇しなさい」と指示するのではなく、子どもが自分で考えた対策の方が、実行に移しやすいんですね。
もちろん、子どもが思いつかない場合は、「こんな方法もあるよ」とアイデアを提案してあげてください。いくつかの選択肢の中から、子ども自身に選んでもらうのがポイントですよ。
まとめ:忘れ物ゼロより「減らす」意識で
ここまで、小学生の忘れ物を減らすための様々な方法をご紹介してきました。
最後に一つ、大切なことをお伝えしたいと思います。それは、「忘れ物ゼロ」を目指さなくてもいいということ。
大人だって、うっかり忘れ物をすることはありますよね。完璧を求めすぎると、親も子もストレスが溜まってしまいます。
大切なのは「減らす」という意識。月に10回忘れていたのが5回になれば、それは大きな進歩です。
そして、忘れ物をしたときも、それを成長の機会と捉えること。「なぜ忘れたのか」「次はどうすればいいか」を考える過程で、子どもは自己管理能力を身につけていきます。
焦らず、お子さんのペースに合わせて、一緒に取り組んでいきましょう。
この記事で紹介した方法の中から、お子さんに合いそうなものを1つか2つ選んで、まずは試してみてください。きっと、少しずつ変化が現れるはずですよ。
忘れ物が減ることで、お子さんも保護者の方も、もっと笑顔で学校生活を送れるようになりますように。
