夏休みの宿題で毎年恒例の「人権作文」。
自由研究の次に「やる気の出ない宿題」としてランクインしがちなこの作文ですが…みなさん、ちゃんと向き合っていますか?
「人権って…なんだっけ?」
「作文の書き方が分からない…」
「感想文と何が違うの?」
そんなあなたのために、人権作文のテーマ選びから構成のコツまで、まるっと紹介します!
目次
人権作文って何のために書くの?
人権作文って、「なんで書かなきゃいけないの?」って思う人も多いですよね。でも実は、すごく大事な意味があるんです。
人権作文は、みんなが平等に、安心して生きるにはどうしたらいいのかを自分の言葉で考えるためのものです。ニュースや日常で起きる差別やいじめ、不平等なことについて「自分ならどうする?」と向き合うきっかけになるんですよね。
書くことで、今まで気づかなかった人の気持ちや、自分の中にある偏見に気づくこともあります。自分の意見を整理して、周りの人とも考えを共有できる大切なチャンスなんです。
だから人権作文は、「ただの宿題」じゃなくて、みんなが気持ちよく暮らせる社会をつくる第一歩ともいえるんですよ。
例えば…
- 学校でのいじめをなくしたい
- 男女差別ってまだあるの?
- SNSでの誹謗中傷ってこわい
- 自分にとって“自由”とは?
といった、「人と人とのつながり」「誰かの気持ちを考える」ことがテーマになりやすいです。
\つまり/
あなたの体験や考えたことを、自分の言葉で書けばOK!
テーマの選び方|身近なネタこそ最高の素材!
人権作文のテーマって、何を書けばいいか迷いますよね。もちろん「世界平和」や「戦争と人権」みたいな大きなテーマも立派ですが、小学生や中学生にとっては少し遠い話に感じるかもしれません。
そこでおすすめなのが、身近な出来事や体験をテーマにすることです。例えば、友達とのトラブル、学校でのいじめを見て感じたこと、SNSでの言葉の使い方、家族との関わり、障がいを持つ人との交流など。自分が体験したことや、身近で考えたことを書くと、ぐっとリアルで心に響く作文になります。
「自分だったらどうする?」「どう感じた?」を正直に書くことで、オリジナリティのある人権作文になるんですよね。
おすすめは、こんなテーマ↓
テーマ例 | 内容のヒント |
---|---|
学校でのいじめ | なぜ起きる? 自分はどう思った? |
SNSの使い方 | うっかり失言から気づいたこと |
弟とのけんか | 小さな争いも“人権”かも? |
クラスの空気 | 誰かが孤立してない? |
ある先生の言葉 | 一言で気づいた優しさとは? |
人権=難しい話ではありません。
「これ、人権じゃね?」と気づく力が大事!
書き方テンプレート|黄金の5段構成!
どのテーマでも使える、人権作文のテンプレはこれ!
① はじめに(問題提起)
例1:「ある日、クラスでちょっとした出来事がありました。」
例2:「ニュースで差別についての話を聞き、考えるきっかけになりました。」
例3:「友達とのトラブルを通して、人の気持ちを考える大切さを知りました。」
例4:「街で困っている人を見かけた時、どうしたらいいか迷ったことがあります。」
例5:「SNSでの何気ない言葉が、人を傷つけることがあると知りました。」
② その出来事(体験)
例1:「友だちがひとりで給食を食べているのを見て、声をかけようか迷いました。」
例2:「駅で困っている外国人観光客を見かけたけれど、英語が話せず助けられませんでした。」
例3:「部活で新しい仲間が仲間外れにされている場面を見て、胸が痛みました。」
例4:「近所の車いすのおばあさんが段差で困っていた時、声をかける勇気が出ませんでした。」
例5:「SNSのコメント欄で誰かがひどい言葉を浴びせられているのを見て、自分も怖くなりました。」
③ 自分の気持ち(気づき)
例1:「なんとなくモヤモヤしていた気持ちに名前がつきました。それは“無関心”です。」
例2:「勇気を出せなかった自分に、悔しさと情けなさを感じました。」
例3:「誰かの立場になって考えることの難しさと大切さに気づきました。」
例4:「見て見ぬふりをすると、問題は消えないどころか大きくなると知りました。」
例5:「一言の声かけで誰かを救えるかもしれない、と強く思いました。」
④ 広げる(世の中全体)
例1:「この気づきは、SNSでのいじめ問題にもつながると思いました。」
例2:「学校だけでなく、大人の世界でも同じような差別や偏見があると感じました。」
例3:「困っている人に声をかける勇気があれば、もっと優しい社会になると思います。」
例4:「誰かの小さな行動が、周りの雰囲気や社会全体を変えるきっかけになるはずです。」
例5:「一人ひとりが相手の気持ちを考えれば、いじめや差別は減っていくと思いました。」
⑤ まとめ(自分がこれからどうするか)
例1:「これからは、身近な“見えない声”に耳をすませたいです。」
例2:「困っている人がいたら、勇気を出して一歩踏み出せる自分でいたいです。」
例3:「小さな思いやりを大事にして、周りの人と温かい関係をつくっていきたいです。」
例4:「自分から声をかけることで、優しさが広がる社会を目指したいです。」
例5:「日常の中でできることを積み重ねて、みんなが安心して暮らせる世界にしたいです。」
書き終わったら見直そう!チェックリスト
✅ テーマは自分にとって身近だったか?
✅ 自分の体験や気持ちがきちんと書かれているか?
✅ 難しい言葉を使いすぎていないか?
✅ 誤字脱字はないか?
【まとめ】人権作文=“気づき”を言葉にするチャンス
人権作文とは、難しい言葉で社会問題を語る場ではなく、あなたが「ちょっと引っかかった気持ち」を言葉にする作文です。
だれかの言葉で書くのではなく、あなた自身の気づきを伝えることが大事!
「まだ書いてない…」「どうせ提出ギリギリ…」というそこのあなた、
今からでも間に合います!あなたの言葉(気持ち)のこもった作文を!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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