「やばい、読書感想文まだ終わってない…」

そう焦りながらパソコンを開いてこの記事にたどり着いた、そこのあなたの気持ち、よく分かりますよ。実は私自身、小学校の夏休みに読書感想文が終わらなくて、夏休みの最終日に泣きながら鉛筆を走らせた苦い記憶があります。あの夜のセミの声、今でも覚えていますから。

だからこそ断言できるんですが、読書感想文って「書き方のコツ」さえつかめば、思っているより全然怖くないんですよね。難しく考えすぎているだけで、やることは実はシンプルです。

この記事では、読書感想文を5つのステップで終わらせる方法を、元・読書感想文苦手人間の立場から具体的にお伝えします。


なぜ読書感想文は苦手になるのか

まずここを整理しておきましょう。「なんとなく苦手」のまま進むと、いつまでたっても終わりません。

「何を書けばいいか分からない」が根本原因

読書感想文が書けない子どものほとんどは、「感想って何?」という問いに答えられていないんですね。「面白かった」「悲しかった」で終わってしまうのは、感想が浅いのではなく、どこを掘り下げればいいかを知らないだけです。

実際、ある調査では小学生の約70%が「読書感想文で何を書けばよいかわからなかった経験がある」と回答しているデータもあります。つまり、みんな同じところで悩んでいるわけです。安心してください、あなただけじゃありません。

あらすじばかり書いてしまう罠

もうひとつの定番の落とし穴が「あらすじ地獄」です。「主人公が〇〇して、次に〇〇して、最後は〇〇しました」という流れで原稿用紙を埋めてしまうパターン。気持ちはよく分かります。あらすじを書いていれば、とりあえず文字数が稼げますから。

でも、先生が読みたいのはストーリーの要約ではなく、**「あなたはどう感じたのか」**なんですね。あらすじは全体の20〜30%に抑えて、残りは自分の気持ちと体験に使いましょう。


本選びで8割が決まる!選び方のコツ

感想文を書く前に、実は本選びが最も重要なんです。どんな名文を書こうとしても、読む気になれない本を選んでしまったら、そもそもそこで終わってしまいますから。

薄い・短い本ほど正解

「厚い本を選んだら、なんとなく頑張った感じがする」と思いがちなんですが、これは完全な逆効果なんですよ。薄くて短い本のほうが、全体を把握しやすく、印象に残った場面をじっくり掘り下げやすいわけです。

目安としては、小学生なら100〜150ページ前後、中学生なら200ページ以内がちょうどいいです。もし課題図書が指定されていない場合は、図書館の先生に「夏休みの感想文用で、あまり長くない本はありますか?」と聞いてしまうのが最速の近道ですよ。

興味のない本は選ばない

「賞をもらった本だから」「みんなが読んでいるから」という理由だけで選ぶのは、ちょっと待ってください。自分が少しでも「気になる」と思った本のほうが、感想文のクオリティは確実に上がります。

動物が好きなら動物の本、スポーツが好きならスポーツ関連の物語、宇宙が気になるなら科学絵本でもOK。自分の「好き」に近い本を選ぶだけで、書く内容が自然と浮かびやすくなりますよ。


読みながらメモする「付箋3枚ルール」

さて、本を選んだら次はいよいよ読書です。ただし、読み方にもちょっとしたコツがあります。

普通に読み始めてしまうと、読み終わった頃には「なんか面白かった気がする…」という曖昧な感想しか残らないことが多いんですよね。私はこれで何度も失敗しました。読み終わったあとに「さあ書こう」と原稿用紙に向かっても、何も思い出せなくて30分ぼーっとしていた、なんてことも。

貼る場所は3種類だけ

読みながら付箋を貼るのがおすすめです。ただし、何でも貼っていると付箋だらけになってしまいます。貼る場所を次の3つに絞りましょう。

付箋の色貼る場所の基準使い方
ピンク「ドキッとした」「感動した」場面感想文のメインに使う
黄色「えっ、なぜ?」と疑問に思った場所「なぜなら」で深堀りする
「自分の経験に似ている」と思った部分自分の体験談と絡める

この3色で十分です。読み終わったときに3〜5枚の付箋が残っていれば、感想文に必要な材料は揃っていると思っていいですよ。


感想文の構成は「4ブロック型」一択

読み終わったら、いよいよ書き始めです。ここが多くの人が躓くところなんですが、構成さえ決めてしまえば、あとは「ブロックを埋める作業」になりますから、意外とスラスラ進みます。

おすすめは次の「4ブロック型」です。原稿用紙3枚(1200字)を目安に割り振ってみましょう。

ブロック① 選んだきっかけ(約200字)

最初の段落は「なぜこの本を選んだのか」から始めましょう。ここは正直に書けばOKです。

「表紙のイラストが気になった」「タイトルが面白そうだった」「友達が読んでいた」、どんな理由でも構いません。この部分は審査するためではなく、読者(先生)がどんな子が書いたかを把握するための入り口ですから、ありのままで大丈夫ですよ。

ブロック② あらすじ(約300字)

ここはコンパクトに。「どんなお話か」を3〜4文で伝えるイメージです。「誰が、何をして、どうなったか」だけを書けば十分。ここに力を入れすぎると、肝心の感想を書くスペースが無くなってしまいますから注意してくださいね。

ブロック③ 一番心に残った場面(約800字)

ここが感想文の核心です。全体の文字数の約60〜70%をここに使いましょう。

書き方のポイントは「場面の描写 → 自分の感想 → 自分の体験との比較 → 気づき」という4段構造です。例えばこんな流れです。

「主人公が友達を助けるために嘘をついた場面で、私はドキッとしました。なぜなら、私も3年生のとき、友達のために同じことをして後悔した経験があるからです。あの時は正直に言えばよかったと今でも思います。でもこの本の主人公を見て、嘘をついた動機が大切なのかもしれないと、少し違う見方ができるようになりました。」

こういう形で、自分の経験と本の内容を繋げるのが、読書感想文を膨らませる一番の方法なんですね。

ブロック④ 自分への影響・まとめ(約200字)

最後のブロックは「この本を読んで、自分はどう変わったか(または変わりたいか)」を書きます。

「これからは〇〇しようと思います」「〇〇という言葉が心に残っています」という形でまとめると、きれいに締まりますよ。難しく考えなくていいです。正直な一言が、一番の締めくくりになりますから。


文字数が足りない時の「増やしテク」3選

「4ブロックで書いてみたけど、まだ全然文字数が足りない…」という場合に使えるテクニックを3つ紹介します。

①「なぜなら」を使って理由を追加する

感想を書いたら、必ず「なぜなら〜」を続けましょう。これだけで文字数が簡単に50〜100字増えます。

  • Before: 「感動しました。」
  • After: 「感動しました。なぜなら、私にも似た経験があるからです。小学2年生の時、…(体験談)」

②「もし自分なら」と置き換えて考える

登場人物と自分を置き換えて書くと、感想が具体的になります。

「もし自分が主人公と同じ状況だったら、私は〇〇したと思います。なぜなら…」

このパターンを1箇所使うだけで、100〜200字は簡単に増えますよ。

③読む前と読んだ後の気持ちの変化を書く

「読む前はこう思っていたけれど、読んでみたら〇〇だと気づいた」という変化の描写は、感想文をぐっと深くしてくれます。これは先生にも評価されやすいポイントです。


仕上げに使える「穴埋めテンプレート」

これを見ながら書けば、あとは空欄を埋めるだけですよ。


【ブロック①:きっかけ(200字)】

私がこの本を選んだのは、(理由)からです。 タイトルを見た時、(第一印象)と感じました。

【ブロック②:あらすじ(300字)】

この本は、(主人公の名前)が(どんな状況)という物語です。 物語の中で______(重要な出来事)があり、最終的には______(結末)となります。

【ブロック③:一番心に残った場面(800字)】

この本を読んで、一番印象に残ったのは______(場面)の部分です。 そこで私は______(感情)と感じました。 なぜなら、(理由)だからです。 実は私にも、(自分の体験談)という経験があります。 この場面を読んで、(気づき)ということに気づきました。 もし自分が主人公と同じ状況だったら、(想像)したと思います。

【ブロック④:まとめ(200字)】

この本を読む前は______(読む前の気持ち)と思っていましたが、 読んだ後は______(変化)と感じるようになりました。 これからは______(今後の行動)を心がけたいと思います。


よくある失敗と対策

最後に、読書感想文でよくある失敗パターンと対策をまとめておきます。

失敗①「あらすじだけで終わってしまう」 → あらすじは全体の3割以内に収める。ブロック②を300字と決めたら、それ以上は書かない。

失敗②「感想が『面白かった』だけになる」 → 「面白かった」と書いたら、必ず「なぜなら」で続ける。理由を書くことで深みが出ます。

失敗③「文字数が全然足りない」 → 「もし自分なら」「読む前と後の変化」の2パターンで増やすのが鉄板です。

失敗④「最初の一文が書けない」 → いきなり書き出そうとしないことです。まず付箋を見ながら「一番印象に残った場面」をメモ書きして、それを膨らませましょう。最初の一文は後で書いても全然OKですよ。


まとめ

読書感想文が苦手な理由は、「センスがない」からじゃありません。「何をどの順番で書くか」が分かっていないだけです。

今回お伝えした5ステップをもう一度まとめると、

  1. 薄くて興味のある本を選ぶ
  2. 付箋3枚ルールで読む
  3. 4ブロック型の構成で組み立てる
  4. 「なぜなら」と「もし自分なら」で文字数を増やす
  5. テンプレートに沿って穴埋めする

これだけです。難しいことは何もありませんよね。

あの夏の最終日、泣きながら鉛筆を走らせた私にも、当時この方法を知っていたらもっと楽だったのに…と今でも思います。でも逆に、あの苦労があったからこそ、今こうして書き方のコツを伝えられるわけですから、人生って面白いものですね。

夏休みの締めに読書感想文が完成したとき、その達成感は本物です。ぜひこの記事を参考に、今年の夏はスッキリ終わらせてみてください。応援しています。


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