ひとりメシの美学 #10 コンビニスイーツ
深夜11時。
お腹は空いてない。夕飯はちゃんと食べた。
でも、何か食べたい。
いや、正確には「甘いものが食べたい」。
これは、空腹じゃない。心の飢え。魂の叫び。
でも、本当にそう。
仕事で疲れた日、なんだかモヤモヤする日。そういう日は、甘いものが食べたくなる。
コンビニに行こう。
家から徒歩3分のコンビニ。24時間営業の味方。
パジャマの上にパーカーを羽織る。
誰にも会いませんように…
(近所の人に会ったら、ちょっと恥ずかしい)
目次
第一章:スイーツコーナーという戦場
自動ドアが開く。
「いらっしゃいませ!」
元気な声。深夜なのに、元気。すごい。
スイーツコーナーに直行。
冷蔵ケースの前に立つ。

ずらりと並ぶ、スイーツたち。
プリン、ショートケーキ、ティラミス、エクレア、シュークリーム、ロールケーキ…
選択肢が多すぎる。
これは、幸せな悩み。
でも、悩む。本気で悩む。
(人生の選択よりも真剣かもしれない)
第二章:選択という名の葛藤
プリンは、安定の美味しさよね。でも、昨日も食べた。
ショートケーキは、ちょっと贅沢。でも、今日頑張ったし…
ティラミスは、大人の味。コーヒーの苦味とマスカルポーネの甘さ。いいわね。
エクレアは、チョコレートとカスタードのハーモニー。
シュークリームは、シンプルだけど完璧。
ロールケーキは、ふわふわ生地と生クリーム。
…全部食べたい。
でも、それは無理。
(お腹にも、お財布にも、明日の体重計にも優しくない)
一つだけ。一つだけ選ぶ。
今日は…ティラミスにしよう。
大人の夜には、大人のスイーツ。
第三章:レジという最後の関門
ティラミスを手に、レジに向かう。
店員さん、若い男性。
(ちょっと恥ずかしい…深夜にスイーツ一つって)
でも、気にしない。気にしない。
「こちら一点ですね」
「はい」
「380円です」
お会計を済ませる。
袋に入れてもらう。
「ありがとうございました!」
店を出る。
よし、無事に買えた。
(何を緊張してたんだろう)
第四章:帰宅という安堵
家に着く。
すぐに冷蔵庫に入れる?
いや、今すぐ食べたい。待てない。
テーブルに座る。
袋から取り出す。
コンビニのティラミス。透明な容器に入ってる。
蓋を開ける前に、まずは眺める。
上には、ココアパウダー。その下に見える、マスカルポーネクリームの白。
そして、コーヒーシロップに浸したスポンジ。
美しい…層の美しさ。
これで380円。コンビニスイーツの進化、すごい。
第五章:最初のスプーン

スプーンを手に取る。
蓋を開ける。
ココアパウダーの香りが、ふわっと広がる。
いい香り…
スプーンを入れる。
全ての層をすくうように。ココアパウダー、マスカルポーネクリーム、スポンジ。
口に運ぶ。
…!
美味しい。
マスカルポーネの濃厚な甘さ。コーヒーシロップのほろ苦さ。ココアパウダーの大人の味。
全部が混ざって、口の中でハーモニー。
これよ…この味。
疲れが、溶けていく感じ。
甘さが、心を満たしていく。
第六章:層を楽しむ至福
二口目。
今度は、クリーム多めに。
濃厚…でも、重すぎない。
マスカルポーネって、こんなに滑らかなのね。
三口目。
スポンジ多めに。
コーヒーシロップが染み込んだスポンジ。ふんわりしてて、でもしっとり。
四口目。
全部均等に。
この食べ方が、一番バランスいいかもしれない。
食べるごとに、発見がある。
どの層も、それぞれ美味しい。
でも、一緒に食べると、更に美味しい。
これが、ティラミスの魅力。
第七章:残り少なくなる寂しさ
気づけば、もう半分食べてた。
早い…
もっとゆっくり食べればよかった。
でも、止まらないのよね。美味しいと。
残り三口。
大切に、味わって食べる。
最後の一口。
スプーンで、容器の底をきれいにすくう。
口に入れる。
ああ…終わっちゃった。
容器が空になった。
この虚無感と満足感の同居。
これも、スイーツを食べた後の醍醐味。
第八章:満たされた心

ティラミス、完食。
お腹は、そんなに満たされてない。小さいサイズだから。
でも、心は満たされた。
甘いものを食べると、幸せホルモンが出るって言うわよね。
本当かどうかは知らないけど、確かに幸せ。
今日の疲れ、モヤモヤ。
全部、このティラミスが吸い取ってくれた気がする。
380円の魔法。
第九章:明日への不安
でも、ちょっと罪悪感もある。
深夜にスイーツ。
カロリー、大丈夫かな…
(明日の朝、体重計に乗るの怖い)
でも、いいの。
今日は頑張ったから。
自分へのご褒美。
たまには、いいでしょう。
(毎日じゃないし…たぶん)
第十章:コンビニスイーツという相棒
コンビニスイーツ、すごい。
昔は、「コンビニのスイーツって、まあまあ」って思ってた。
でも、今は違う。
進化してる。本気で美味しい。
専門店に負けないクオリティ。
それが、24時間いつでも買える。
近所のコンビニで。
この便利さ。この安心感。
コンビニスイーツは、深夜に頑張る女性の味方。
疲れた心を、甘さで癒してくれる。
空の容器を片付ける。
さあ、寝よう。
明日も、また頑張らなきゃ。
でも、大丈夫。
疲れたら、またコンビニに行けばいい。
380円の幸せが、そこにあるから。
(そして、体重計との戦いも、そこにある)
でも、いいの。
甘いものは、心の栄養。
必要なもの。
おやすみなさい、コンビニスイーツ。
また、会いに行くわ。
(きっと、明日にでも)
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