ひとりメシの美学 #09 回転寿司
土曜日のお昼。12時。
お腹が空いた。今日は、ちょっと贅沢したい気分。
そうだ、お寿司が食べたい。
でも、高級寿司店は無理。回転寿司なら、自分のペースで好きなだけ食べられる。
一人で回転寿司。
以前は、ちょっとハードルが高かった。家族連れやカップルが多いイメージ。
でも、最近は一人客も増えてるって聞いた。カウンター席も充実してるし。
行ってみよう。
駅前の回転寿司チェーン。
扉を開ける。

目次
第一章:カウンターという特等席
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「一人です」
「カウンター席でよろしいですか?」
「お願いします」
案内された席に座る。
目の前には、レーンが回ってる。色とりどりのお皿が、ゆっくりと流れていく。
まるで、食べ物の川。いや、寿司の回遊。
この光景、ワクワクする。
席にはタッチパネル。お湯のボタン。醤油、ガリ、わさび。全部揃ってる。
完璧な環境。
第二章:タッチパネルという魔法
タッチパネルを見る。
メニューがずらり。マグロ、サーモン、エビ、イカ、タコ、ハマチ…
おすすめ、人気ランキング、期間限定。
選択肢が多すぎて、迷う…でも、この迷う時間が楽しい。
まずは、定番から攻めよう。
マグロ、サーモン、エビ。三種の神器。
タッチパネルをタップ。
「ご注文ありがとうございます!」
画面に可愛いキャラクターが現れて、「お寿司を作ってるよ!」
このシステム、好き。見てるだけで楽しい。
待つ間、回ってくるお寿司を眺める。
第三章:回るお寿司という誘惑
目の前を、お寿司が通り過ぎていく。
サーモン、いくら、炙りチーズサーモン、ネギトロ軍艦…
全部美味しそう。
取るべきか、取らざるべきか。
(でも、注文したのがもうすぐ来るし…)
悩む。
隣の席の人が、サッとお皿を取った。
躊躇なし。見習いたい、この潔さ。
私も、いつかあんな風にサッと取れるようになりたい。
(今はまだ、初心者)
第四章:運命の一貫

「ご注文のお寿司です!」
音楽が鳴る。
特急レーンから、新幹線みたいな容器が到着。
開ける。
来た…!
マグロ、サーモン、エビ。それぞれ二貫ずつ。
美しい…
マグロの赤、サーモンのオレンジ、エビのピンク。
色の三重奏。いや、寿司の三銃士。
まずは、マグロから。
醤油をちょっとだけ。わさびも少し。
一貫、口に運ぶ。
…!
とろける。
マグロがとろける。シャリとマグロが、口の中で一つになる。
醤油の塩気、わさびのツンとした刺激。
そして、マグロの旨味。
これよ…これ。
回転寿司、侮れない。
第五章:サーモンという安心
次は、サーモン。
私の、永遠の推しネタ。
サーモンって、裏切らないのよね。いつ食べても、美味しい。
一貫。
脂が乗ってる…
サーモンの甘みと、脂の旨味。口の中でとろける。
シャリとの相性も、完璧。
ああ、幸せ。
サーモン、ありがとう。
(心の中でサーモンに感謝)
第六章:エビという主役
エビを食べる。
プリッとした食感。
噛むと、エビの甘みが広がる。
新鮮なエビって、こんなに甘いのね。
シャリのほのかな酸味と、エビの甘み。
これも、完璧なバランス。
寿司職人って、すごいわね。
(回転寿司だけど、職人さんへの敬意は忘れない)
第七章:回ってくる誘惑との戦い
三種の神器を食べ終えた。
さあ、次は何を食べよう。
タッチパネルを見る。
その時、目の前をハマチが通過。
…取っちゃう?
手が伸びる。
お皿をサッと取る。
やった!初めて、回ってるのを取った!
(ちょっと嬉しい)
ハマチを食べる。
んー、美味しい。
回ってるのを取ると、なぜか更に美味しく感じる。
達成感?狩猟本能?
わからないけど、美味しい。
第八章:タッチパネルとの対話
調子に乗って、どんどん注文する。
イクラ軍艦。プチプチの食感がたまらない。
炙りサーモン。バーナーで炙った香ばしさ。
ネギトロ。トロの脂が、ネギと絡んで絶妙。
エンガワ。コリコリした食感が楽しい。
タッチパネルをタップするたびに、「ご注文ありがとうございます!」
このキャラクター、だんだん可愛く見えてきた。
(もしかして、食べ過ぎてテンション上がってる?)
第九章:デザートという誘惑
そろそろお腹いっぱい…
でも、デザートは別腹よね。
タッチパネルでデザートを見る。
プリン、ケーキ、アイス…
プリンにしよう。
注文する。
届いたプリンは、ぷるんぷるん。
スプーンですくって、一口。
甘い…でも、さっぱりしてる。
寿司の後のデザート。これが、また合うのよね。
口の中がリセットされる。
第十章:お会計というドキドキ

さあ、食べ終わった。
満足。お腹も心も、満たされた。
でも、問題が一つ。
お会計。
お皿を数える。
1、2、3…10枚。
えっと、一皿100円として…
(計算が合ってるか不安)
「お会計お願いします」
店員さんが来て、お皿を数える。
あっという間。
「2200円になります」
思ったより高い…?いや、でも食べた分だけだから、妥当。
(ちょっとだけ、調子に乗りすぎたかも)
でも、後悔はしてない。
美味しかったから。
終章:満たされた午後
店を出る。
お腹が、ずっしり満たされてる。
回転寿司、楽しかった。
一人でも、全然大丈夫だった。
むしろ、一人だから良かった。
自分のペースで食べられる。好きなネタだけ選べる。誰にも気を使わない。
これが、一人回転寿司の良さ。
そして、何より。
タッチパネルで注文する楽しさ。回ってくるお寿司を眺める楽しさ。
お会計のドキドキも、含めて。
全部が、エンターテイメント。
2200円。
ちょっと贅沢したけど、その価値はあった。
新鮮なネタ、食べたい分だけ食べられる自由、そして一人の時間。
全部込みで、2200円。
満足。
また来よう。
次は、もうちょっと冷静に注文しよう。
(でも、きっとまた調子に乗る)
回転寿司、ありがとう。
私の休日ランチの、新しい選択肢になりました。
(そして、お財布には少し厳しい選択肢)
でも、いいの。
たまには、自分に贅沢してもいいでしょう。
一週間、頑張ったんだから。
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