「SDGs(エスディージーズ)」という言葉、学校の授業や家のテレビで一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

でも正直なところ、「なんとなく知ってるけど、ちゃんと説明できない」という人、すごく多いんですよね。私もそうでした。最初に子どもから「SDGsって何?」と聞かれたとき、「うーん、環境のこととか…地球を守るやつ!」と、めちゃくちゃふわっとした答えしか返せなかった記憶があります(笑)。

この記事では、小学生でもスッと理解できるように、できるだけ難しい言葉を使わずに解説していきます。親御さんが子どもに教えるための参考にも使えますし、宿題や自由研究の下調べにもぴったりです。一緒に読んでみてください。


SDGsとは?3行でわかる超カンタン解説

まず一言でまとめるとこうです。

もう少し丁寧に言うと――

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語にすると「持続可能な開発目標」。2015年に国連という世界の会議で、193の国々が一緒に決めた目標のことなんです。

「持続可能」って難しそうな言葉ですが、要するに「未来の子どもたちも、今の私たちと同じように幸せに暮らせるように守っていこう」ということ。「開発」は「もっとよくしていこう」という意味です。

地球上にはいろんな問題があります。ご飯が食べられない子どもがいたり、学校に行けなかったり、海がゴミで汚れていたり。それを「先進国だけの問題」「途上国だけの問題」と切り離すんじゃなくて、世界中の全員で一緒に取り組もうというのがSDGsの一番のポイントなんですね。


17の目標を、グループで覚えよう

17個いっきに覚えようとすると混乱しますよね。実は、17の目標は大きく「5つのP」というグループに分けることができるんです。これを知ると、ぐっと頭の中が整理されますよ。

5つのP|目標をグループで整理する

グループ 英語 意味 該当する目標の番号
人間 People 人が人らしく生きるために 1・2・3・4・5・6
豊かさ Prosperity 経済・技術・インフラ 7・8・9・10・11
地球 Planet 環境・自然 12・13・14・15
平和 Peace 平和・公正 16
協力 Partnership みんなで力を合わせる 17

どうでしょう、少し見通しが良くなりましたか?

17の目標一覧

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

「遠い世界の話」じゃないよ?身近な例で考えてみよう

「でもこれって、アフリカとか海外の話でしょ?」と思ったかもしれません。実はそうでもないんですね。日本にもSDGsが直接関係している問題がたくさんあります。

目標2「飢餓をゼロに」→ 日本のフードロスは?

日本では1年間でなんと約472万トンもの食べ物が捨てられています(農林水産省・2022年度推計)。これ、一人あたりに換算すると1日お茶碗1杯分のご飯を毎日捨てているのと同じ計算なんです。「世界中で食べ物が足りない」という問題と、「日本では食べ物を捨てすぎている」という問題、実は表と裏でつながっているんですよね。

学校給食を残さず食べること。それも立派なSDGsへの取り組みなんです。

目標13「気候変動に具体的な対策を」→ 夏の暑さが記憶に残ってませんか?

ここ数年の夏、異常に暑くないですか?気象庁のデータによると、日本の年平均気温はこの100年で約1.4℃上昇しています。地球温暖化が進むと、台風が強くなったり、大雨による洪水が増えたりします。これは遠い未来の話ではなく、今まさに起きていることなんですね。


2030年まで残り5年。今の達成状況は正直どうなの?

ここが他の記事ではあまり書かれていない部分なんですが、実はかなり厳しい状況なんです。

2025年7月に国連が発表した報告書によると、全ターゲットのうち「順調に進んでいる」または「ある程度前進している」のはわずか35%。半数近くは進みが遅すぎ、18%は逆に後退しているという結果でした。(出典:国連『SDGs報告2025』)

日本はどうかというと、2025年の達成度ランキングで167カ国中19位。「それって悪くないじゃん」と思うかもしれませんが、2017年には11位だったんです。ジェンダー平等や環境問題など、特定の分野では「深刻な課題あり(赤信号)」と評価されています。

つまり、SDGsは「あと5年、本気でやらないと間に合わない」段階にきているということ。

私がこれを最初に知ったとき、「え、もうそんなに時間ないの…」とちょっと背中がひんやりしました。ただ同時に、「だからこそ、今動くことが大事なんだ」とも感じたんですよね。


「自分一人が何かしても意味ない」は本当か?

こういう大きな目標を前にすると、「自分みたいな小学生に何ができるの?」って思いますよね。正直な気持ちです。

でも、SDGsって面白い考え方をしていて、「大きな変化は、個人の小さな行動の積み重ね」だと位置づけているんです。193カ国、約80億人が少しずつ動けば、それは本当に大きな力になる。

では具体的に何ができるか。難しいことじゃなくていい。

今日からできること5選(小学生バージョン)

  1. 電気のスイッチをこまめに消す
    部屋を出るとき、テレビを見ていないとき。小さな積み重ねが年間でけっこうな節電になります。
  2. 給食・食事を残さない
    食べ残しを減らすことは、「飢餓をゼロに」「つくる責任つかう責任」両方の目標に直結します。
  3. ゴミをきちんと分別する
    プラスチック・紙・燃えるゴミをきちんと分けることで、リサイクルの効率が上がります。地域のルールを確認してみよう。
  4. マイボトルを持ち歩く
    ペットボトルを買う回数が減るだけで、プラスチックゴミを大幅に減らせます。ちなみに私のお気に入りは保温ボトルで、夏でも冷たいまま飲めるので重宝しています。
  5. モノを大切に使い、不要になったものは次へつなぐ
    SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の精神は、「捨てる前に誰かに使ってもらえないか」を考えることでも実践できます。

物の手放し方について、メルカリで売るより捨てる方が正解なケースとは?時間・労力・精神コストを徹底計算の記事では「売るべきか・譲るべきか・手放すか」の判断軸をわかりやすく整理しています。
SDGsの視点から「物との向き合い方」を見直すきっかけにもなりますよ。


親子でSDGsを学ぶおすすめの方法3つ

せっかくなら、知識として終わらせるんじゃなくて、家族で話し合うきっかけにしてほしいんですよね。

① スーパーで「フェアトレード商品」を探してみる

フェアトレードとは、途上国の生産者が正当な対価を受け取れるような仕組みで取引されたもの。コーヒーやチョコレート、バナナなどによく見られます。見つけたとき、「これを買う人が増えると、遠い国の農家の人が助かるんだよ」と話すだけで、子どもの視野がぐっと広がります。

② SDGsカードゲームや絵本を活用する

最近は小学生向けのSDGs絵本や、家族で遊べるカードゲームも増えています。ゲームを通じて学ぶと「目標同士がつながっている」という複雑さも自然に体感できますよ。

③ 子どもと一緒に「なぜ?」を深掘りする

「なんで海にプラスチックが増えているの?」「なんで女の子が学校に行けない国があるの?」そういう疑問が出たとき、一緒に調べるクセをつけるだけで、子どものSDGsへの興味がぐんぐん育ちます。

ただ、正直なところ、子どもと一緒にSDGsを学ぼうとしても、日常の忙しさや親自身の余裕のなさから、なかなか話す時間がとれないこともありますよね。
子育て中の時間の使い方や家族間のコミュニケーションについては、子育て中に旦那へイライラするのは当然だった。7つの本音の原因と、実際に試してほしい対処法の記事も参考にしてみてください。
家庭の雰囲気が整うと、SDGsのような話題も自然と話しやすくなるものです。


SDGsをもっと深く知りたい人へ

SDGsについてさらに調べたいと思ったら、以下のようなテーマも調べてみると理解が深まります。

  • 「ポストSDGs」:SDGsの期限が2030年。その後の世界はどうなるの?
  • 「企業とSDGs」:企業がSDGsに取り組む理由は何?
  • 「SDGsウォッシュ」:見た目だけSDGsを謳っているケースもある、という話

特に「ポストSDGs」については、SWGsという新しい概念も注目されていて、2030年以降の目標として世界で議論が始まっています。気になる人はぜひ調べてみてください。


まとめ

この記事で伝えたかったこと、最後に整理しておきます。

  • SDGsとは「2030年までに世界の問題をみんなで解決する17の目標」
  • 貧困・環境・平和など、地球規模の課題が対象
  • 日本でも食品ロスや気候変動など、身近なところで関係している
  • 現状は厳しく、達成に向けて一人ひとりの行動が必要
  • 小学生でもできることは今日からある

SDGsって聞くと「難しそう」「自分には関係ない」と感じるかもしれないけれど、要は「未来をよくするために、今できることをやろう」という話なんです。

難しいことは全部できなくていい。電気を消す、食べ物を残さない、ゴミをちゃんと捨てる。それだけでも十分な一歩です。あなたの毎日の行動が、少しずつ世界を変えていくんですよね。


参考資料

  • 国連広報センター「SDGs報告2025」
  • 農林水産省「食品ロスの発生量」(2022年度)
  • Sustainable Development Report 2025(国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)
  • 外務省「SDGsとは」JAPAN SDGs Action Platform

免責事項

本記事は、SDGs(持続可能な開発目標)に関する一般的な情報提供を目的として作成されています。記事内に記載されている情報は、執筆時点(2025年5月)における公開情報をもとにしており、内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。

国連や各機関が発表するデータ・統計・ランキングは更新されることがあります。最新の情報については、国連広報センター(unic.or.jp)や外務省のSDGsアクションプラットフォームなど、公式機関の情報を直接ご確認ください。

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